今回の原発事故 | ちっ

今回の原発事故

少し前にチェルノブイリについて書いたことがあります。

私のブログの訪問者数がこの度の大震災で

急激に伸びていました。

原発の事故について調べるうちに私の記事に

たどり着いた方々だと思います。


チェルノブイリの事故と今回の震災で起こった

原発事故を一緒に考えないでください!という人を

幾人か見てきましたが一緒に考えているのは

事故の規模ではなく、事故によって遭う可能性がある

「被害」の大きさだと思います。

なにせ、比較対象になる事故がわずかしかないのですから

チェルノブイリに比べてどのくらいの被害で収まるか

ここが人々の関心であり知りたい情報であると思います。

決して、事故の規模を比較しているのではないということです。


チェルノブイリと福島の原発はまず炉のタイプが違います。

日本にある原子炉の全ては軽水炉です。

チェルノブイリの場合も水で冷却するタイプですが

黒鉛を減速材として使っていたので

(黒鉛は炭素ですからよく燃えます)

爆発事故の規模としては最大となりました。


今回の福島は建家のみが吹き飛びましたが

中の容器などに損傷が出れば被害の重大さは

チェルノブイリを上回ることになると思います。


既に東北・関東一円の農作物や水、乳などに

放射性物質が含まれていることが判明しています。

これらの事故を「事象」と軽視して話をした枝野氏、

「重大な事故にはならない、直ちに健康被害は生じない」と

一貫して主張してきた東電と政府はチェルノブイリの

事故を隠蔽しようとしていた旧ソ連と全く同じです。


私たちが知りたいのは「最悪の事態のケース」になった時

どのような被害が想定され、どの程度の避難が

必要であるかという情報なのに東電の発表は

「直ちに重篤な問題にはならない」としたあやふやな

回答であり、場合によっては被害の規模を大きく

しかけない何の根拠もない「絶対安全論」のみです。


原発事故というのは多発しませんが

小さな事象は闇に葬られます。

私たちが知り得ているのは発表せざるを得なかった

比較的規模の大きな事象~事故のみです。

1つ間違えば大事故につながる可能性がとても高い原子炉。

また、その事故は本当に小さなミス・・つまり人災が

引き金となりかねないのです。


随分長くなってしまったので一旦終わります。

読み足りない方は以下、リンク参照。

発がどんなものか知ってほしい

よくわかる原子力

日本の原発奴隷