やきもちしながら、
採用の電話を待った。
就活に励んでいる学生たちの気持ちが
よくわかった。
「社会人になって初めての経験だもの。
ダメで元々さ。
ダメならダメで、また次を考えればいいさ」
と楽天的な自分が言う。
「いや、君の就職活動でうまくいったことが
何回あるかよく考えてみろよ。
そもそもバイトだって、
大学1年のときにロッテリアの面接でアウトだっただろう」
「あ、あれは、まだ僕も若くて経験不足だったし……」
「その後受けたレンタルショップもダメだったよね。
あきらめきれずに3年のときも受けてやっぱりダメだったよね」
「うっ、嫌なことを覚えていやがるな。
あそこの店はだな、必ず最後に血液型を聞くんだよ。
それで正直にO型って言ったからはねられただけなんだ。
世の中にはO型は緻密な作業に向いていないと
信じてるバカがいるんだよ」
うだうだと諦めかけたり、
強気を装ったりしているさなか、
日曜の夜に電話が鳴った。
よかった。無事採用となったのだ。
しかしこのあと、まだやっかいな仕事が残っている。
(アメンバーさん限定の次回に続く)