会社員のバイト:合否判定編(1) | あなたのしるし、私のしるし、刻みます

あなたのしるし、私のしるし、刻みます

あなたの、わたしの/彼の、彼女の/
これまで、今、これからに、耳を傾け/
正しく記し、深く胸に刻んで、伝えていきたい。
僕たちが存在した、確かなしるしとして。

やきもちしながら、

採用の電話を待った。


就活に励んでいる学生たちの気持ちが

よくわかった。


「社会人になって初めての経験だもの。

ダメで元々さ。

ダメならダメで、また次を考えればいいさ」

と楽天的な自分が言う。


「いや、君の就職活動でうまくいったことが

何回あるかよく考えてみろよ。

そもそもバイトだって、

大学1年のときにロッテリアの面接でアウトだっただろう」


「あ、あれは、まだ僕も若くて経験不足だったし……」


「その後受けたレンタルショップもダメだったよね。

あきらめきれずに3年のときも受けてやっぱりダメだったよね」


「うっ、嫌なことを覚えていやがるな。

あそこの店はだな、必ず最後に血液型を聞くんだよ。

それで正直にO型って言ったからはねられただけなんだ。

世の中にはO型は緻密な作業に向いていないと

信じてるバカがいるんだよ


うだうだと諦めかけたり、

強気を装ったりしているさなか、

日曜の夜に電話が鳴った。


よかった。無事採用となったのだ。

しかしこのあと、まだやっかいな仕事が残っている。


(アメンバーさん限定の次回に続く)