夜に寝転がる。


いつかきっと


私が手を伸ばす先には


誰も何もなくなる。


あたたかな貴方の身体も


そして私も。


生まれた時から


この瞬間を知るのを知っていて


それでも愛なんてものを


信じていたかった。


私を知るのは


吹き抜ける風


焼きついた山の色


月のカーテン。


私を知るのは


誰もいない。