「デザイナー」というとなんだか特別な職業という印象を受ける人もいるかと思いますが、まとめてみるとたった5つの要素で成り立つ職業です。裏を返せば5つの要素が揃えばだれでもデザイナー。「いつからでもチャレンジできる職業」だからこそ、転職でも人気があるのだと思います。
デザイナーに必要な5大要素
必要なのはこの５つの要素だけです。この要素をどうやってのばしていくのか、というのが課題なのですが、きっと楽しみながら身につけていけると思います。
【Index】
1.デザインする時のの必須ツール「ソフトスキル」
2.魅力的！をカタチにする「デザイン力」
3.人と人を結ぶ「コミュニケーション力」
4.“今”にアンテナをはる「情報収集力」
5.楽しい切り口を探す「発想力」
1.デザインする時のの必須ツール「ソフトスキル」
グラフィックデザイナー・Webデザイナーともにパソコンを使ってデザインを作りあげていきます。その時に必ず必要となるのが「デザイン系ソフト」。Adobe社からでている、PhotoshopやIllustratorが有名ですが、デザイン系の基本ソフトが使える事はまず大前提です。
ソフトの使い方は、このブログでも紹介していますが、基本さえ習得できれば、あとは小ワザの積み重ねです。基本的なデザインをするには、初めに覚えたものだけで十分です。基礎が固まれば、少しずつ“知っていると便利なコト”を増やしていくだけです。
2.“魅力的！”をカタチにする「デザイン力」
ソフトを使ってどのように調理していくか、がデザイン能力です。デザイン力は「生まれつきのセンス」と思われがちですが、私は違うと思っています。もちろん「天才肌」と呼ばれる人にそんな人もいますが、ほとんどは
- たくさんの「いいデザイン」を見る
- たくさん、「デザイン」する
という経験で習得していけるものだと思います。
「人を魅了するデザイン」ってなんだろうという視点でデザインをみると、本当にモノの見方が変わります。作り手として周りを見渡す事だけで、デザインのスキルはどんどんあがっていきます。
吸収したら、次はアウトプット。今度は「デザイン」をしてみます。デザインする度に毎回発見があります。「デザイン力」をつけたいなら、まずは「デザインを見る」→次に「デザインしてみる」。これが一番だと思います。
3.人と人を結ぶ「コミュニケーション力」
デザイナーとして働きはじめてから本当にこの「コミュニケーション力」は重要だと思うようになりました。デザインの受注から完成までのやりとりは、「伝言ゲーム」と「連想ゲーム」に似ています。「こんなデザインにしたい」という漠然としたイメージを、打ち合わせとプレゼンを繰り返してひとつのカタチに作り上げて行きます。その時、どれだけ相手が言いたい事を察するか、疑問点をその場で解消していくか、やはり人と人とのコミュニケーションで解決していきます。
デザイン、特に商業デザインの場合は、デザインもひとつのコミュニケーションツールです。この「コミュニケーションツール」を扱う側として、やはりコミュニケーション力が必要だと思います。
4.“今”にアンテナをはる「情報収集力」
特にWebデザイン業界にいえることですが、「去年の新しいが今年の古い」の世界です。こんなに移り変わりが速い業種も少ないのではないでしょうか。とても忙しい！仕事をこなす事に精一杯で勉強している暇なんてない！…と、昔よく思いましたが、情報収集が速い人は常に新しい情報をもってスキルアップしています。デザインは流行がありますし、技術は「今の標準」があります。ということで、「今」にアンテナをはっていなければいけないお仕事だと思うわけです。
最近ではこの情報収集のインプット＆アウトプットに役立つツールもたくさんあります。
以前紹介したEvernoteは本当にオススメ。まだ使った事がないという方はEvernoteの使い方入門記事をご覧ください。
twitterから収集した情報をEvernoteに落とし込む方法もあります。ぜひ利用してみてください。
5.楽しい切り口を探す「発想力」
これも「デザイン力」と同様に持って産まれたもの、と誤解されやすいのですが、「発想力」は「ひきだせる力」＆「リンクさせる力」だと思います。
「ひきだせる力」は自分が持っている知識をいいタイミングで引っ張って来れる力。「リンクさせる力」は、蓄積したアイディアとアイディアを上手にリンクさせて全く新しいものにする力です。
引き出すものが多ければ多い程武器になるので、4の情報収集力と発想力はとても関係が深いと思います。たくさんの知識やアイディアの粒をもっていると、新しい切り口がどんどん思いつく様になるのではないでしょうか。
まとめ
5つの要素のバランスがとれているデザイナーを目指しています。どれもちょっとずつ努力が必要ですが、常に意識してみることで知らず知らずにスキルアップも出来るかと思います。
あと、最後に一番大切なことを忘れていましたが、
「モノづくりが好き」ということ。
なによりもこれが一番重要かもしれません。