最澄と空海は
同じ時期に唐に渡り仏教を学び
帰国後、二人は日本において
仏教の基礎をつくります。
最澄は比叡山を
空海は高野山を
それぞれ本山とします。
その歴史はだれもが知るところ。
ここでは、音の響きについて。
サイチョウ、ヒエイ。
そして
クウカイ、コウヤ。
この音の響きに
ふたりの目指した仏教の違いが浮かんできます。
サイチョウとヒエイという響きには
人間が到達しうる最高の境地が。
クウカイとコウヤには
根源的な宇宙と一体となる境地が、感じられます。
優雅で繊細な響きの、最澄。
大自然の野太さを思わせる、空海。
ふたりが日本に
もたらした偉大な教えが、いまも
わたしたちの魂に響いています。