東京都中央区の銀座は東京の繁華街の代名詞的存在であり、「銀座」という地域ブランドとしても知られていて、全国に「〇〇銀座」の名前の商店街があちらこちらにあります。
現在の銀座は、高級ブランド店が多く並ぶ落ち着いた大人の街です
銀座というのは江戸幕府の銀貨鋳造所(銀座役所)のことで、1601(慶長6)年、山城の伏見(のちの京都)に最初の銀座が設けられました。
当時流通していた銀は、品質の証明・偽造防止の目的で貨幣に押した極印や産地などにより品位が異なっていたため、銀座を設けることでこれを統一しました。
駿府(現在の静岡市)にも設置されていた銀座が1612(慶長17)年に江戸に移され、さらに1800(寛政12)年の寛政の改革の一環で新両替町から蛎殻町に移されますが、もともとの新両替町という名称ではなく銀座と呼ばれ続け定着し、ついには正式な町名となりました。
1872(明治5)年に東京で大火災が発生し、丸の内、銀座、築地一帯が焼失しました。
その復興のため、お雇いのイギリス人技師ウォートルスの指導で政府は耐火構造の街路への改造をおこない、洋風2階建ての街並みが完成します。
こうして、文明開化のシンボルともいえるレンガ街が誕生しました