刺胞とは、トリガーにモノが触れたり、化学物質が反応したりすると、針が飛び出して、体を麻痺させる毒を注入する小さな小さな袋です。戦国時代には、武器として利用されていたこともあったそうです。
さて、そんな刺胞を持つ動物の紹介です。大きく分けると、サンゴの仲間、イソギンチャクの仲間、クラゲの仲間などです。
口の周りには、たくさんの触手があります。この触手の表面に刺胞が散らばっています。刺胞の針を刺して、獲物を麻痺させ、触手で口へ運んできて、胃袋(胃腔(いこう))へ飲み込みます。こいつらは、口と胃袋はあるのですが、肛門がありません。だから、口から食べたエサは、胃袋で消化され、残ったものは口から吐き出されます(人間をモデルにして、想像しないでね)。
こんな刺胞動物たちを、今回は、磯にいる仲間、砂浜にいる仲間、漂っている仲間に分けて紹介します。
最初は、磯にいるイソギンチャクの仲間です。
下の画像を見れば、名前予想できそうでしょ?
赤い筋が縦に入っているから、タテジマイソギンチャクです。
次は、体の側面に鮮やかなミドリの斑点が・・・。
だから、ミドリイソギンチャク。
怒らないで~。 単純でいい名前でしょ。
ブラックライトを当てると、このミドリが妖しいミドリを発色するのです。
今日の最後は、地味なイソギンチャクです。
この画像からだと特徴がわからないのですが、体の側面に、砂や小石、貝殻などを鎧のようにくっつけています。
なので、名前をヨロイイソギンチャク。
このイソギンチャクは、来年、横から撮影しようと思います。
磯の岩の割れ目やくぼみに口と触手だけを出しているので、なかなか採れません。潮が引いている間は、触手を縮め、体を小さくしています。引き潮が始まった頃に磯へ行って観察すると、水中で岩から大きく伸び出したイソギンチャクがたくさん見つけられると思います。