地元の小学校から、講座のオファーがきた。8月の下旬の開講だけどネ。
司書の先生がアクティブな人で、子供に少しでも本になじんでもらおうと、いろいろ企画・実行されている。ボクは、自然観察や生物学関係で講師をさせていただいている。関わるようになって5年くらい経つだろうか、岡山市の主催講座にもかかわらせていただいた。
この司書さんの小学校では、夏休みに図書室を開けて、日替わりの講座を開設している。いくつかの分野でその方面でのご専門の方(近所のおじさん、おばさん)が講師をされている。
ボクの講座は、『ミクロ探検隊』という題名だ。小学校の理科室から、双眼実体顕微鏡や光学顕微鏡を持ち出して、田んぼの水や土、池の縁についているモヤモヤなどを見て、何がどのくらいいるのか調べる。
小さな生き物がたくさんいることを見てもらい、そいつらの働きを食べるものと食べられるものに分けながら、「生態系」を組み上げていく。田んぼの一つの頂点は「人間」だけど、他にも頂点がいる。そちらの頂点につながる食物連鎖を知ってもらって、そのなかで、除草剤や殺虫剤がどのようにどこをアタックしているのか考えてもらう。少し難しそうだけど、3年生から上は、おぼろげながらにわかってもらえるようだ。
一番の目玉は、普段、使えない顕微鏡を使えること、顕微鏡CCDカメラ(小学校所有)で、スクリーンに大きく写して、みんなで生き物を探していく時間だ。視野が動くたびに、「おった~!」「うごいと~!」「きもちわり~!」と声が上がる。1年生から6年生まで20人くらいだが、スクリーンに映る100分の1ミリの世界に釘付けされる。子供たちの目がキラキラしている瞬間が、ボクに「ご苦労様」とねぎらってくれているように感じる。
この講座をきっかけに、すこしでも理科に興味を持ってくれる子供がいるといいな~って、いつも思っている。
- やさしい日本の淡水プランクトン図解ハンドブック 普及版
- ¥1,680
- Amazon.co.jp
- 顕微鏡大作戦―ミクロのワンダーランド/山村 紳一郎
- ¥998
- Amazon.co.jp