毎年、5月の下旬に、地元では公民館の主催でホタル観察会が行われている。今年は、19日に行われた。


 正確な数はわからないが、100人くらい参加していただけたのではないかと思う。小さな子供さんを連れた夫婦やお年寄りが多く、今年は大学生が数名参加されていた。子どもに飽きさせない、大人にも満足していただく話術は難しい。毎年、凹んでいる。リピーターの方が何人かおられたので、毎年、トピックを1つ用意しておかないといけないと思った。


 ゲンジボタルの生態をお話して、ホタルの光るしくみをごく簡単に説明して、用意した2本の試験管の中の透明な液を混ぜてもらって、ホタルの光を作る実験をしてもらった。今年は、pHを変えて黄色い光を赤色に変えるかわりに、最初から赤い色が発色するようにした。ほとんど、お陀仏状態のホタルでないと出てこない赤色だけど、ゲンジボタルのルシフェリンは、pHが変わると構造が変わるので、発色の波長が長くなることも付け加えた。

 でも、熱を出さない発光だということをいい忘れた。大きなボンヘッドだ。  orz


 このあたりはゲンジボタルがメインで、たまにヘイケボタルが混ざることもある。光り方が違うので、それと直ぐにわかるため、参加者に比較していただいて、納得してもらう。オスとメスの見分け方も、ホタルを捕まえて、実際に見比べていただいた。


 19時くらいから初めて21時くらいに終了する観察会だけど、この観察会は、2時間だけの話ではないのだ。

 この地域にホタルがまだ飛んでいること、自分地の近くにホタルを舞う場所があること、そのホタルを頻繁に観賞しに行っていただくことが業者などが採集していく抑止になることなど知っていただき、このあと、6月まで続く、ホタルの乱舞を楽しんでいただけるとうれしい。さらに、来年の発生を楽しみに待っていただくという、日ごろの行動につながっていくことが大事なのだと思う。


 マナーの問題もあるのだけど、ホタルを観賞しに来ていただくことがホタルの保護につながることを忘れないでほしいです。