春、5月の第2日曜日は、地域の溝掃除の日だ。この掃除に合わせて、岡山淡水魚研究会のメンバーは、水路のゴミ拾いとアユモドキの産卵場の整備を行っている。ボクは、平成10年頃から、時々、お手伝いをさせていただいているのだが、ここ3年ほど、私用のため参加できていなかった。

 今年は、万がよく、自分の町内の溝掃除が一週間延び、子供たちに付き合う用事もなかったので、この整備に参加できた。

 

2007春の整備02


 アユモドキの産卵場になる休耕田には、20年くらい農薬も肥料も撒いていないので、土は富栄養化もせず、かといって貧栄養化もしていない。春にヤエムグラやヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)が伸び、ちょうど、ヨシの新芽が伸びて、葉を伸開しはじめたあたりだ。6台の刈り払い機で2時間くらいかかって、草を刈り払った。


2007春の整備01


男6人くらいで、低くなった畦を高くして、ナマズが安易にアユモドキの産卵場に侵入できないようにもした。畦に積み上げた土は、畦近くの水路を少し深く掘り下げることによってでた土だ。川へ逃げ遅れた稚魚が、次に水位が上がるまでの一時避難所として、産卵場にめぐらされている水路が有効に役立っている。


2007春の整備03

 

9時頃から始めた産卵場の整備も、多くの人手で、見る見るうちに整い、12時j頃には作業を完了した。13時から、淡水魚研究会は総会があったので、しばし水路を泳ぐ魚を観察して公民館へ移動した。淡水研は今年からNPO法人になったそうで、その第1回目の総会が開かれたそうだ。ボクはメンバーではないので、刈り払われた休耕田で、植物相の調査をした。その報告は、後日に行うことを計画している。