初めてこいつを見たとき、庭先の落ち葉の下からハンマーヘッドを出して、ウニュウニュとあたりを伺っていた。全長40cmにもなる、ヒルみたいなヤツ。


 直感でエイリアン(日本外生物)だと思った

こんなやつ、日本の風土に似合わないと、「在来種である」を否定、全否定。


オオミスジコウガイビル01 調べてみると、中国南部原産のようだ。


 名前は、オオミスジコウガイビルという。大きくて、黒いスジが3本入っているコウガイビルということだろう。幅1cmくらいで、長さ100cmにもなるらしい。庭先で見たことがあるのは、60cmが最長だけどね。 コウガイビルの名前は、頭が笄(こうがい)形で、体全体がヒルのような形だからだと思う。

 こいつは、コウガイビルの仲間なので、プラナリア(ウズムシ)と同じ仲間で扁形動物になる。ヒルは、ミミズと同じ仲間で輪形動物だ。

 扁形動物の中の、三岐腸目なので、コウガイビルは口が一つで、腸が三つに分れている動物になる。口は、頭にあるのではなく、胴の前から、胴全長の三分の1くらいのところにある。小さな獲物は、吻を開いて、丸呑みして、消化するが、獲物が大きいと、吻を開いて吸い付き、消化液を出して、溶けたところを吸うようにして食べる。


 動きは、ゆっくりだが、流れるように動いて、ちょっと目を離すと、どこかへ行ってしまう。我が家の庭のエイリアン、オオミスジコウガイビルとは、かくれんぼをしているような気がする。




「エイリアンっぽいゾ!」

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