河川に生えているヤナギなどの高木を伐採して、大水の被害を減らそうという試みで、今年は吉井川、旭川、高梁川で、伐採作業が行われます。伐採された木を、幹や太い枝を、皆さんに提供して有効利用していただこうということだそうです。葉っぱや細い枝は、堆肥やチップになります。
4月1日~30日の間に、それぞれの河川の出張所に連絡して、現地に取りに行くといいようです。
くわしくは、河川事務所 や各出張所にお尋ねください。
昨年から、旭川の国直轄区間では、河川での実験が行われています。
何の実験?
河川における植生の管理のための実験です。テーマは、
「礫(れき)川原の再生」 だと思います。
昨今、治水がそこそこできるようになったため、河床のかく乱が起こるほどの大水が頻繁には起こらなくなりました。このことにより、川原は陸化し、川の真ん中に大木が生えているという風景になっています。安定した川原には、水生植物の1年草が生えることができないくらいに、水生多年草が繁茂しています。そして、オギ、ヨモギ、セイタカアワダチソウが広く分布しています。アカメヤナギやオオタチヤナギ、センダン、オニグルミなどが高く生え、ノイバラが茂って、ヒトがなかなか近づけません。こうなってくると、流れてくるゴミのほか、投棄されるゴミも出てきます。ますます、ヒトは近づきません。
くるくると悪循環です。
また、一方、大きくなった木は、河川の増水で流されると下流の橋脚などに引っかかって大変危険です。
ボクは、「なんでもかんでも自然保護」っていうスタンスではなく、「流域に住む人の生命と財産を第一とした上で自然保護や環境保全」を唱えていますので、大水のたびに、根が掘り起こされたり、下流側に横倒しになった大きなヤナギを見ると、程々の大きさで、本流から撤去しておかないとと思います。
そこで、「洪水が起こったときと同じようなことを人工的にやっちゃおう」ってことで、5m以上の木を伐採し、重機で川原を引っ掻き回して、少しレベルを下げています。ちょっと水位が上がると冠水するようにしたら、その結果、どうなるのかを調べる実験をしているようです。
狙いは、水に洗われて、礫川原が再生し、そこから遷移が再現されることです。川のいたるところでいろいろな遷移のステージが見られるようになることを期待しています。
そして、この実験の副産物として出てくる伐採したヤナギなどの幹や枝を1.5mくらいに切り分けて、分けてくれるようです。炭作りやヒラタケのほだ木に重宝します。くわしくは、岡山河川事務所
に問い合わせてください。今年は、吉井川や高梁川でも、伐採するようなので、木を分けてもらえるようです。
平成10年の台風10号の後始末のとき、20本ほど木を分けてもらい、知り合いの幼稚園に持って行き、ヒラタケのコマを園児に打ってもらいました。園児たちは、毎日ほだ木に水をやっていました。夏休みは先生方がカワリバンコ(方言か?)で水をかけていました。秋にヒラタケが、ニョキニョキと生えてきて、一晩で3倍くらいに生長するのを目の当たりにして、驚いていました。収穫して、キノコ汁パーティーを開きました。キノコ栽培ができたので、好評でした。その幼稚園の園児たちは川のヤナギからヒラタケを作ったことを紙芝居にしました。
昨年は、直径40cmほどの木を15本譲ってもらい、この2月まで寝かせていました。またまた、ヒラタケ作りです。今度は、ほだ木を切って、切り口にヒラタケ菌のペーストを塗って寝かせる方法で行こうと思います。っといっても、知人に全部まかせっきりですが・・・。
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