だいぶ前に、とあるイギリスのコメディアンがアメリカ英語をバカにする芸が流行ってましたよね。
私は大笑いしていましたが、お嫁ちゃんは激怒でした。
Pavement(歩道)はアメリカでsidewalk、Bin(ゴミ箱)はアメリカでWaste paper basketなどなど、数々の英単語がどんなバカでも分かるように変えられている、といった具合のコメディです(ちなみに、ゴミ箱は他にもGarbage boxやTrash canなどとも呼ばれております)。
それについてお嫁ちゃんは、"バカでも分かるようにじゃなくて、世界中のどこから人が来てもすぐ分かるように進化させたんだろうが!"と、マジのトーンで言っていたのがまだ記憶に新しいです。
そんな具合で、英語を喋るそれぞれの国の何かに、それぞれ違う名称などがつけられて呼ばれています。
そしてアメリカ、もしくはアメリカ人たちは"今や英語は俺たちが本家大元だ!"言わんばかりに他国の英語をバカにしていますが、
私から言わせてみれば、"じゃあなんでそれはこう言わないんだ?"みたいな単語があるわけですよ。
その内の一つが学校の名称です。
大学はUniversityもしくはCollege、高校はHigh school、中学はJunior high schoolもしくはMiddle school、小学校はElementary(初歩的な、初級という意味)schoolなどなど、字を見れば伝えようとする事が分かります。
が、しかしです。
幼稚園のある部分の言い方が、どうしても私には解せないんですよ。
アメリカの幼稚園は年少と年中、そして年長で言い方が違います。
年少と年中はPre schoolと言いまして、これも字を見れば何となく分かります。小学校に本格的に通う前の準備のような響きがします。
では、年長が通う幼稚園の事はなんと言うのか?
Kindergartenと言います。Schoolとかつかずに、ただKindergartenです。
Universityは、まぁ、良いとして、
他の学校または幼稚園には全てSchoolがつくにも関わらず、年長だけはKindergarten。
しかもこの言葉、英語じゃなくてドイツ語なんですって。
発音としては"キンダーガーテン"でいいんですが、そこはアメリカ。こっちでの発音は、
"キンドゥーガールン"とか言っています。
何年か前に流行ったあるアニメで、"エサヒィ~スープゥードゥラアァァィ"と言っていたのを、書きながら思い出しました。あれ面白かったですよね。
とまぁこんな風に、アメリカ英語も所々で"ん?"と思うような単語があったりするんですよね。
だから一回お嫁ちゃんに言ったんですよ、"全部Pre schoolって言えばいいじゃん!"と、そしたら返ってきた答えが"昔からそうなんだからしょうがねえだろ!"でした。
昔からそうと決まっているなら、もうしょうがないですよね。だってそうなんだから。
このように、アメリカには昔から、イギリス英語をそのまま使わずに、他国の国の言葉を拝借して、そのまま英語として使ったりしています。
それは何故か?
恐らくですが、アメリカがイギリスから独立した時に、"もう俺たちはイギリスの言いなりじゃない、イギリス英語なんか使ってたまるか!"みたいな事になって、その名残りなんじゃないかなと思うんです。
本当だったら今頃、アメリカもカナダやオーストラリア、そしてニュージーランドのように、イギリス連邦に加盟する国の一つかもしれなかったのですが、
イギリスの無茶振りの連続に我慢の限界を感じ、袂を分かってできたのがアメリカです。
独立するまでイギリスの文化で生き、遠く離れたイギリスという国がどんな国か知らない人間が増え、にも関わらずたまに来ては偉そうにして、その都度税率を上げて帰っていくイギリス人。
我々の感覚で言えば、ある支店に、支社ではなく普段行く事なんて絶対に無い本社から、数人のお偉いさんが来て、偉そうに"ちゃんとやれよ"と軽く説教しながら、来月のノルマを上げられるみたいなもんです。
それ以外にもあるんでしょうが、そういった恨みつらみが、当時のアメリカにはあったんだと思うんです。
それに歴史を見てみると、イギリスはフランスやドイツとすごく仲が悪いというのを聞きます。
アメリカでは、さっき言ったKindergartenを含め、地名などにもフランス語を使ったりしている所があります。
という事は、ドイツ語やフランス語をわざわざ使う理由も、イギリスに対する嫌がらせみたいなものだったりするのでしょうか?
真相は分かりませんが、そんな感じがしなくもないです。
てな具合で、これからも私が"あれ?"と感じる言葉があれば、ちょいちょいブログに書いていきたいと思っております。
というわけで今回は、アメリカで使われる独特な英単語について書かせていただきました。
それでは