文庫本も既に出てますが、図書館から借りたので単行本です。



青崎有吾著「早朝始発の殺風景」集英社より。


作者は既に紹介した「地雷グリコ」で直木賞候補にもなってますね👇


本作は青春学園ミステリーもの。まあ、「地雷グリコ」も青春ミステリーと言っていえないこともないですが😅淡い青の表紙イラストが青春ものっぽいですね。

表紙を描いたイラストレーターは ラムネチョコ(水元さきの)さんです👇



本文中にもところどころにラムネチョコさんのイラストあり。



早朝の始発電車は乗客もなく、何となく殺風景なものですが、この場合の「殺風景」はそのことでなく人名。

👆のイラストの女子高校生がその "殺風景さん" です。

チョコンと座って表情も少し地味なイメージ。殺風景さんが殺風景な始発に乗ってます🚃


たまたま部活の関係で始発に乗り合わせた主人公 加藤木(かとうぎ)くんは、部活も何もしていない殺風景さんが始発に乗っているのを訝しみ、推理を開始します。

一方で殺風景さんも加藤木くんに何かの違和感を感じて推理を開始してたりするのですが😆


本作はこの加藤木くんと殺風景さんの物語から始まり、それぞれ主人公を変えての全五篇の連作短編集、ともう一回視点を加藤木くんに戻してのエピローグ。

場面展開なしのワンシチュエーション&リアリタイム進行でちょっと舞台演劇っぽいかもしれませんね。


見慣れた殺風景な光景も、よくよく観察すればそれぞれ違った物語が隠れているもの。

そんな味わいの短編集ですね😆



ドラマ化もしてるみたいですね👇





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