グルメをテーマに時代物から企業もの👇まで広く手がけている作家さん。


今回のテーマはひとり旅。



秋川滝美著「ひとり旅日和 幸来る!」角川書店より。


サブタイトルがついてますが実はシリーズ5巻目の作品。

こういうとき原則としてはシリーズの第1作目から読むようにはしているのですが、実はわたしの住んでる辺りがかなり大きく出ているよと聞いたので、差し当たりこの巻から買ったのでした😅



そして第一話は石川県の能登。執筆は震災前でしたので地震の描写などは当然ありません。

とはいえ本作中に出てくる観光施設などはその後ほとんど被災の憂き目にあい、小説にある姿をとどめてないのではないでしょうか😢

今となれば震災前の活気にあふれた姿をとどめて貴重かもしれません……。

もちろんいつか必ず復興して、本作にある以上に活気ある立派な姿をわたしたちに見せてくれるだろうことは間違いないと思います🥲


後の二話はわたしの地元である新潟県。話は二話に分かれていますが二泊三日で同じ旅の道中ですね。

表紙イラストもおそらくわたしの地元の海岸の風景。大きく描いてもらって嬉しいです。それから🍶のことも。

作者が実際に訪れて書いたのでしょう。店の名前は出てなくても描写を見れば、あそこの店のことだなとわかります。


旅が中心のストーリーですが大まかなあらすじを説明すれば、主人公は人見知りな会社員 梶倉日和。人見知りの克服も兼ねて、ひとり旅を趣味にしています。

旅先で会った男性 吉永蓮斗のことが気になっていますが、自分から声をかけるほどの勇気は出ず、やや宙ぶらりんな心境。

そんなとき蓮斗の転勤の話を耳に挟みますが、蓮斗はなかなかそのことを日和に話してはくれず、これはいわゆる失恋フラグかと、傷心を抱えて旅立ったところが四話目の山口県。

これが東北への旅ならいよいよ悲壮感が高まるところですが、穏やかな南国ムードのなか誤解も解けて……みたいな話。まあ、ストーリー自体は旅のついでという感じです。


グルメ描写が多く、名物や裏名物を堪能しまくり🍖🍶

わたしならひとり旅じゃなくて、ふとり旅が心配になりますね🤣










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