被災地の人なき家に燕の子

(ひさいちのひとなきいえにつばめのこ)


先日また能登の被災地にお邪魔しました。輪島市に行くのは1月以来2度目ですが、驚いたのは震災の影響で隆起した海岸に、うっすらと砂が積もっていて、見た目は平和な普通の海岸のようになっていたことでした



1月の段階では黒いゴツゴツとした岩🪨が顔を出し、いかにも恐ろしい風景でしたが、天候のせいもあるのか今は見た目は普通の海岸になっていて、改めて自然が持つ恐ろしい力と、優しい力の両方を目にした気持ちになりました


一方で復興の進まない被災地の生活。住宅は未だ崩れたまま放置されており人々は全く戻れない状況です

人力の小ささに嘆息せざるを得ないとともに「風化」しつつある記憶(と政治)には苛立ちのようなものを感じないわけにはいきませんでした