そんな本あったっけ?って思いましたが、これは著者没後にその言葉を編集して再構成したアフォリズム。



流行りに乗ってますなぁ……😅


立花隆著 池上彰解説「いつか必ず死ぬのになぜ君は生きるのか」SB新書より。


正直、池上彰の解説が余計だったな😑立花隆のジャーナリストの源泉が好奇心にあったというのはまあその通りにせよ、それだけで語られるのは筋違いでしょという。

本書の何を読んだのかしら。まあ、池上彰自身の解説にはなってますが。基本的に社会に興味のない人ってことですね池上彰。


まあ、それはともかく、本書のテーマはエコロジー。環境ですね。それも小さな意味の環境問題ではなく、人類がいなくなった時間軸まで見据えた世界、あるいは遠い宇宙まで考慮に入れた「環境」です。


単なる「自然」と、「環境」とが異なる点はそこに「わたし」がいるかということ。

人類がいなくなっても「自然」は何一つ変わることなく続きますが、人類がいなくなることは人類にとって大問題です。それが「環境」問題。

それを語る過程で生と死の話題も容赦なく上がってくるというわけです。



環境問題は人類自身を内包するが故に、ストイック過ぎる脱成長主義はあまり効果がなく、たとえば宇宙進出による生存圏の拡大や、新技術の導入による省エネや新エネルギーの創出を図った方が人類にとっては肌合いがいいとも指摘しています。


立花隆の著書は今までもポツポツとは読んでいましたが👇あまり良い読者じゃないつもりでした。


しかし本書を読むと、だいたい一回は目を通したフレーズが並び、意外に読んでいたんだなという感じです。

もっとも並外れた多作ゆえ絶版も少なくないようですが😢


筋の通ったエコロジストなるが故に、政治には一定の距離を置きつつも、利権のための(最終的には人類自体を害する)一方的な開発主義には厳しい目を向けました。

それが田中政治と対峙した理由。池上彰がそれを理解しないまま解説を書いたのは残念でなりません😡


イデオロギーとエコロジーの一筋縄ではいかない関係性など現在の政治情勢を知る上で参考になる見方も多々ありました。

若者に最後まで期待を寄せていたのが一番好きな部分です。最後の一文(これも立花語録として有名な一言です)までぜひ読んでいただきたいですね🤣







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