👇の記事を書いた後の台風15号の襲来でした。奇しくもこの小説の舞台は多大な被害を出した南房総に位置する館山市

復興支援の願いも込めて今回は二作目の神戸遥真著「ニセモノ夫婦の紅茶店 〜あの日の茶葉と二人の約束〜」メディアワークス文庫より、です


ちなみに台風15号の被害をまとめた記事はこちら→2019年 台風15号の爪痕

前回、ひょんなことから契約夫婦となった秀二とあやめの二人。様々な「家族」との出会いを通して二人も少しずつ家族らしくなっていきました
今回のテーマも変わらず「家族」。目新しさはない代わり、前回にはなかった紅茶のウンチクが増え、紅茶好きにとってはそこがまず嬉しい限り😆
また、館山市の名物にも言及があります

前回は秀二の家族が中心でしたが、今回スポットライトが当たるのはあやめの人間関係
一見明るく行動的で、人付き合いのいいあやめには秀二とはまた違った悩みが存在します
今回はラスボス的に因縁の “あの人” が登場です
“だめんず” と形容されてますが、これはいわゆるマンスプレイニングですね

無事に危機を乗り越えて、改めて掛け替えのない関係なった二人。契約の内容がどう変わったかは読んでのお楽しみ
契約夫婦という形はあえて残したところに現代的なテーマを感じました


舞台となった館山市ほか被災地の一刻も早い復興をお祈りいたします