岩波文庫「文選 詩篇 五」読了。



中国古代の詩文アンソロジー「文選」全6巻の5冊目。中国古代のと一言にまとめても、そもそも四千年の歴史ある国。春秋戦国から魏晋南北朝時代までとけっこう長い。

帯書きにある「大風起こりて雲飛揚す」の劉邦の詩なら素朴でいかにも古代という感じだけど、陶淵明くらいだと現代人とあまり感覚が変わらないような気もする。

職業柄、挽歌の項を特にじっくり読ませてもらうなど。

このアンソロジーをまとめたのが梁の武帝とその太子。梁の武帝は聖徳太子のモデルという説もあるほどの人。
文人皇帝で文化事業に熱心、というのも分かるが、こんな力の入ったアンソロジー組んで、政務の方はちゃんとやっていたかどうかが心配になる。。。











梁の武帝についてはコチラがおすすめかと。