図書館で借りてきた子ども向けの学習まんが。とはいえこんな人がいたなんて今まで知らなかったよ。


メアリー・アニング。今まで知らなかった。後に地質学会の名誉会員になるので、地質学者という肩書きになるのだろうか。むしろ作中そう呼ばれるように女化石屋と呼びたい。


最初は家計を助けるために、海岸で発掘した化石の販売を始め、後に独学で地質学・生物学を治めプレシオザウルス、イクチオサウルスなどの化石を発見した。

階級社会のイギリスで、女性・労働者階級という二つのハンディを克服したことになります。


後にイクチオサウルスと分かる化石を発見したシーン。


プレシオザウルスのフンの化石を発見。生物学の知見の確かさを象徴するシーン。

最近は女性が活躍する歴史まんがも多くなってきたけど、中にはマリーアントワネットやグレースケリーなど、分からんではないが何だかなあな人選も少なくない中でとてもこれは光る存在。

子ども向けの学習まんがとはいえ、この人物を知った喜びを深く噛み締めてます。

巻末の名言集もなかなか。いかにもしたたかな「職人」という風情。


まとまった伝記はまだないみたい。1799年の生まれ。1847年3月9日48歳で逝去。日本でいうなら伊能忠敬あたりがほぼ同時代人。



未読ながら伝記もいくつか紹介。