ダイハツ工業は認証不正問題での形式認定取り消し処分(3車種)となった。形式認証の所管は国土交通大臣。不正を見抜けなかった側の責任はないのか

 

この処分で量産することができなくなった。生産に直結する企業4千社、関連企業を含めると5千社を超えるという企業が影響を受ける事態になっている。

 

なぜ不正がわかったか、それは内部告発だったと報じられている。世の中には内部告発しないと表にでない不正がたくさん隠れている?と思うとぞっとする。

 

ところで自民党の裏金問題は内部告発でなく外部告発だった。公開された資料の綿密な調査と分析から矛盾点を突き止め発覚した。告発文化が根付くといいのだが。

 

ではまた。

 

※:不正を見抜けなかった側の責任はないのか?

思い出すのが22年4月に起きた知床観光船の沈没事故。北海道運輸局は社長が運行管理の資格要件を満たさないことを監査などで見抜けなかった。日本小型船舶検査機構は事故直前の船体検査で目視のみでハッチが良好と判断し、ハッチが閉まらないことを把握していなかった。それでも運輸局も検査機構も責任は問われなかった。運行会社の安全管理体制のみが問われ、監査・検査する側の責任はうやむやにされたという印象が残っている。