先日の《地域連合運動会》に続き、《地域の文化祭》も終わった。


缶ビールと軽~イ食事で《文化祭》の反省会。

宴も盛り上がり、ようやくお互い顔と名前が一致しだして来た頃はお開きとなるのだが…、でもこの“ささやかな宴”がグーッと人間関係を近づけるのだ。



ここにいる委員たちは、

最初、各自治会から順番制かなんかでいやいやながら、しょうがなく実行委員になったであろうことは想像できる。



最初はお互い初対面、

交わす言葉も少ない。それが準備作業の過程で、そして予想以上の来場者で盛り上がっていく雰囲気を共有することによってお互い“気心”が通い始めるのだ。



初めて地域のイベントに参加したある委員…まだ40後半のバリバリ現役サラリーマが、会社生活が終わったらみんな自分の住んでいる地域にもどるんだよなぁ、と自問自答するようにつぶやいた。どうやら、『会社生活』のほかに『地域での生活』があるということに気がついたみたいだ。


その委員に感想を発表する順番が来た。少々興奮気味に『参加してとてもよかった!』。



新米ママさんの『公園デビュー』というのがあります。

同じようにジィさんバァさんに限らず若い人も『地域デビュー』したらいいと思います。


そう言うと、近所付き合いなんて面倒くさい、煩わしいわ、という声が聞こえてきます。矛盾していますが、ジィジィもまだそういう気持ちが完全に払拭されたわけではありません。



忙しくしている間は、

“地域”というのは寝に帰るところ。サラリーマン時代は住んでいる地域に関心を示さなくても、充分自分の関心を埋めてくれるものがたくさんあった。だから地域活動なんかに関心はない。



ある人に言われた。

“面倒くさい、煩わしい”と思う時にデビューしなかったら、気力、体力が衰えてきて、さびしさ、孤独を感じ始めてから『地域デビュー』したのでは遅い!


もし家族がいなくなったら1人になるのです。

あわてて近所、地域に人間関係を築こうと思っても簡単にはできない。直ぐに信頼できる人間関係なんて出来ないから。



ジィジィは正直まだ面倒くさい、煩わしいという気があります。


でも、地域の行事に参加することで、知り合いも増えたし、地域活動でサラリーマン時代に、仕事でつきいのあった人と偶然出会ったり、同じ故郷の人と出会ったりなど、なかなか面白いものです。



前にあった運動会の反省会のときも、『地域の行事にボランテイアで参加しとてもよかった』という人がいました。


どうして良かったのか?

と自問し、その人は自分で答えて言いました。


だって、“地域”デビューしたら近所の人に顔を覚えてもらうことが出来るでしょ。もし自分が徘徊していてもどこの誰かわかるじゃない、半分冗談交じりで言った。一瞬、まわりに笑いが起きました。



地域防災無線放送で『今朝の△△時ころから、○○さんの行方がわからなくなっています。服装は…、年齢は…、特徴は…』ということにはなりたくないね、とその人は話を結んだ。