それでもなお、
わたしは慈しみを
彼から取り去らず
わたしの真実を
むなしくすることはない
契約を破ることをせず
わたしの唇から出た言葉を
変えることはない。
(詩編89:34-35)
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きょうの詩編は、
39節を境に雰囲気が
がらりと変わります。
前半は神の契約に対する
信頼と期待が表明されています。
後半はバビロンに連れ去られた
捕囚の時代が
背景にあるのでしょう。
直面している厳しい苦難が
描かれます。
後半を読むときに初めて、
この詩編の作者が、
苦しみの中からなお
神の契約に信頼を寄せ、
そこに救いの望みを
置いていることがわかります。
「主の慈しみをとこしえに
わたしは歌います」
と始まるこの詩編は、
決して平和や繁栄の中から
出た言葉ではありません。
むしろ逆で、
苦難を経験してもなお、
変わることのない信仰の表明です。
この確信はいったい
34節で神が
約束してくださった言葉、
「それでもなお、
わたしは慈しみを
彼から取り去らず、
わたしの真実を
むなしくすることはない」
と語る神の言葉を
イエス・キリストによって
確かなものとされました。
苦しみの中にあるとき、
キリストを通して示された
神の慈しみが私たちを力づけます。
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発行:日本キリスト改革派教会