一瞬で聞く人のハートをキャッチするような話し方をされるため、
セミナーはリピーター続出で、連日満員で賑わっている。
それなのに、文章を書くのが苦手……
なので、その場の空気を読んで、適切に話せたり、
相手の興味を引くことができる能力があるのなら、
文章を書くときに転用できないかを考えてみよう。
相手が関心を持つためのテクニックも備わっていることに、
気づいてほしいと思っている。
そこで、話に自信がある方は、
話を面白くするためにどういう伝え方をしているのか、
テクニック的なところを洗い出してみよう。
- 一方的に話さずに、目の前の方に理解できているか確認する
- 数字で具体的に伝える
- たとえ話を用意しておく、などなど
いくつか挙げられたと思う。
これらは文章を書くときに十分に転用可能だ。
話す時に意識していることを、書く時に意識すればいい。
話せる人は文章を書ける人でもあると、認識を新たにして欲しい。
また、講師をされている方にお勧めなのは、
自分の講演を録音・録画しておいて、
後で文字起こしをしておくことだ。
今は、音声入力の機能も発展してきているので、簡単にできるだろう。
正直、話し上手な方が有効利用しない手はない。
まず、話したことを文字起こしして文章化して、
なるべく第三者の目線で文章の赤入れをしてみる。
もう少し説明が必要と感じたのなら、書き足せばいいのだし、
同じことを説明していてくどいと感じたのなら、
どこかの一文をカットすればいい。
この手順で文章を磨いていくのも一つの手だ。
実際に、ビジネス書作家さんの中には、話したことを文字起こしして、
原稿を作っている方も少なからずいる。
文章を一から書くのが面倒と思うのなら、
特にこの方法を勧めたい。
最後に、私は文章を上達させたいのなら、
実際に書いてみることと、何度も見直しをすることが、
一番の近道だと思っている。
自分の文章に目を通すのは、
思いの外、精神的にきついかもしれない。
ただ、その気持ちをグッと抑えることができれば、
自分の文章の悪い癖を必ず見つけられる。
ぜひ、チャレンジして欲しい!