今回は、Xcode 4.5 の使い方を説明します。
説明する環境は以下の通りです。
・Mac OS X v10.8.2
・Xcode v4.5.2
Xcodeを起動すると、メイン画面が表示されます。
そのメイン画面は、5つの画面で構成されています。
1. ツールバー
2. ナビゲータエリア
3. エディタエリア
4. ユーティリティエリア
5. デバッグエリア

各画面について説明します。
1. ツールバー
プロジェクトの実行及び各エリア表示切り替えを行うことができます。
[Run]は、押下することで、設定されたターゲットでプロジェクトが実行されます。
[Stop]は、実行中のプロジェクトを停止します。

[Scheme]は、ターゲット(実機(iPhone,iPad,iPod)やシミュレータ(iPhone,iPad))を選択することができます。

[Breakpoints]は、設定済みのブレークポイントの有効/無効を切り替えます。

[Editor]は、エディタエリアの表示切り替えが行えます。

「修正前と修正後の2画面表示」は、ソース管理(Git,SVN)を導入するとソースコードの差分が表示されますので便利です。
・左…全体表示
・中…ヘッダーファイルとソースファイルの2画面表示
・右…修正前と修正後の2画面表示
[View]は、各エリアの表示切り替えが行えます。

・左…ナビゲータエリアの表示有無
・中…デバッグエリアの表示有無
・右…ユーティリティエリアの表示有無
[Organizer]は、実機やソース管理などの設定が行えます。

2. ナビゲータエリア
プロジェクト全体の編集を行うことができます。
[プロジェクトナビゲータ]は、プロジェクトのファイルをツリー状に表示します。
ファイルの選択、変更、追加、削除が行えます。この画面を表示する頻度は高いと思います。

[シンボルナビゲータ]は、クラスやメソッド毎に表示します。

[検索ナビゲータ]は、プロジェクト内のキーワード検索や置換が行えます。

プロジェクトが大きくなると頻度が高くなるので覚えておきましょう。
・Find…キーワード検索
・Replace…置換
[問題ナビゲータ]は、Run時のエラーやワーニングを表示します。

エラーやワーニングが表示されないようにプログラミングしましょう。
[デバッグナビゲータ]は、ブレークポイントやクラッシュでプロジェクトが停止した場合に表示されます。
停止した時点のコールスタックが表示されます。

[ログナビゲータ]は、ビルドやエラー発生時の履歴を表示します。
3. エディタエリア
ソースコードの編集を行うことができます。
4. ユーティリティエリア
各ファイルのプロパティ情報や設定を行うことができます。
5. デバッグエリア
デバッグを行うことができます。
実際に簡単なデバッグ操作を行いましょう。
AppDelegate.m の didFinishLaunchingWithOptions メソッドにコードを追加します。
1. エディタエリアで、ブレークポイントを貼ります。

2. ツールバーで[Run]を実行すると、1のブレークポイントを設定した箇所で停止します。(緑の矢印が表示されます。)

3. デバッグエリアの[→](左から3番目)を押下すると、ステップ実行が行えます。

4. ステップ実行で緑の矢印が移動します。

5. デバッグエリアのウォッチ画面を見ると、変数「test」に文字列「test!」が格納されていることが確認できます。

6. 更にステップ実行を行います。NSLogのコードが実行されると、デバッグエリアのログ出力画面にログが出力されます。
