2026年7月10日作成

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表題の件、今後、幾つか、興味があるアイテム・造詣のあるアイテムについて、小ネタをインターネットで集めて、知識を共有しようかと考えています。

今回は歌舞伎一門に関しての1回目です。(講師にとって歌舞伎の一門については、歌舞伎そのものの出しものというよりは、歌舞伎出身の俳優さんが出ている時代劇という、ドラマ視聴の観点が強いです。従って、内容もこの観点で調べて観ています)

=====小ネタ1=====

萬屋(よろずや)一門について(中村獅童氏中心)

萬屋は、歌舞伎の中でも「荒事の力強さ」「写実的な演技」「現代的な感性」を併せ持つ独特の家系であり、特に中村獅童はその存在感を映像作品で最大限に発揮してきた役者である。

獅童は歌舞伎俳優でありながら、映画・ドラマ・舞台・声優など多方面で活躍し、時代劇の世界では「現代的なリアリズム」と「伝統芸の身体性」を融合させた稀有な俳優として知られている。

中村獅童の時代劇での特徴は、まず「圧倒的な存在感」にある。

彼は歌舞伎の荒事の身体性を持ちながら、映像演技では過度な誇張を避け、リアルな人物像を作り上げる。

これにより、獅童が演じる武士や浪人は、単なる時代劇のキャラクターではなく「実在したかのような生々しさ」を帯びる。

これは、歌舞伎の型を現代的に解釈し、映像に合わせて調整する高度な技術によるもので、獅童の演技の大きな魅力となっている。

獅童の代表的な時代劇出演として、映画「壬生義士伝」が挙げられる。

彼が演じた新選組隊士は、激しい戦いの中で揺れ動く感情を繊細に表現し、観客に強烈な印象を残した。

獅童の殺陣は、歌舞伎の立ち回りの美しさを残しつつも、映像作品に合わせてスピード感とリアリズムを加えており、迫力と説得力を兼ね備えている。

彼の動きは「型の美しさ」と「実戦の荒々しさ」が同居しており、時代劇の中でも特に印象的な殺陣として評価されている。

また、NHK大河ドラマでも獅童は重要な役割を果たしてきた。

「新選組!」では芹沢鴨役を演じ、豪放磊落でありながら繊細な内面を持つ人物像を見事に表現した。

獅童の芹沢鴨は、ただの暴れ者ではなく、時代の中で生きる男の悲哀と孤独を背負った人物として描かれ、視聴者から高い評価を得た。

獅童の演技は、歌舞伎の荒事の迫力を活かしつつ、映像ならではの細やかな表情の演技を組み合わせることで、人物の深みを際立たせている。

さらに、獅童は時代劇の中で「悪役」「狂気を帯びた人物」「影のある武士」など、複雑な役柄を演じることが多い。

これは彼の持つ強い眼力、鋭い表情、そして身体のキレが、映像作品において強烈な印象を与えるためである。

獅童が画面に登場すると、物語の空気が一気に引き締まり、視聴者は「何かが起こる」と感じるほどの緊張感が生まれる。

これは萬屋の芸風である「荒事の力強さ」が映像に最適化された結果であり、獅童の大きな武器となっている。

一方で、獅童は「優しさ」「弱さ」「人間味」を表現することにも長けている。

映画「いま、会いにゆきます」など現代劇での演技が知られているが、時代劇でもその柔らかさは発揮される。

彼が演じる武士は、ただ強いだけではなく、心の葛藤や迷いを抱えた「人間としてのリアリティ」を持っており、これが獅童の時代劇を特別なものにしている。

総じて、萬屋は歌舞伎の伝統を持ちながら、映像作品において「現代的な武士像」「リアルな人物像」を提示する一門であり、中村獅童はその中心的存在である。

彼の演技は、歌舞伎の身体性と映像のリアリズムを融合させた新しい時代劇の形を示しており、現代の時代劇において欠かせない役者と言える。

新たな年も早くも七月となり、早くも年を折り返しましたが、夏の日差しと、台風の接近と共に梅雨の訪れを早くも感じてしまう、陽気の今日この頃ですが、皆さんはどの様にお過ごしでしょうか?

講師の経験が、皆様のお役に立てれば幸いです。