戦争行為は政治手段(国内)の一つであり、

 外交手段の一つであり、

 経済活動の一つであります。

 しかし、それら全てに言えることですが、下の下の手段と言えます。



 政治家としては、可能な限り避けなければならないのが、戦争行為だと言えます。

 とくに、日本みたいに海洋国家にとって、

 領土をめぐる外国への侵略行為はあまりに不経済であり、

 国内政治的にも外交的にもリスクが高いと言えます。

 また、外国からの侵略の防衛に関しても、

 その防衛の優先順位はシーレーンであり、港を有する大都市が高いものとなります。

 はっきり言って、軍事的には島々の防衛は優先順位が低いものとなります。



 しかし、国家として大事になってくるのは「主権」です。

 これを外国からないがしろにされるのは、国家としての存在意義に関わる問題であり、

 それは外国との領土問題にも関わってきます。

 つまり、国家として譲れないものがあるということであり、

 それを守るためなら、いかなること(戦争行為)も辞さないという覚悟を対外に見せる必要があります。

 これは、戦争行為を避けるべきということと矛盾しません。

 なぜなら、戦争行為とは私たちの意思・思惑だけでなく、

 相手側の利潤・思惑も多分に関わってくるからです。


 
 私たちが、「戦争行為はしない!」と思っていても、戦争を防げない場合があるということです。

 そればかりか、戦争行為を否定しすぎるばかりに軍事力を軽視し、

 その結果、戦争を呼び込むことさえあるということです。



 だからこそ、強大すぎる軍事力は外国への不要な圧力となりますが、

 外国的バランス感覚をもち、それによる適度な軍事力保持は戦争を回避する手助けにもなる場合があるということです。

 ただし、あくまでも戦争は可能な限り回避すべき行為であり、

 その行為を相手にさせても、政治的、外交的には負けと言っていいと思います。