今日はW杯最終予選の初戦があり、私もテレビ観戦しますが、
それにちなんでプロサッカーのことを取り上げたいと思います。
さて、プロサッカークラブの成績とは何に比例するのでしょうか?
これは、統計ではっきりしているのですが、
そのクラブの人件費です。
監督・選手・その他スタッフの総額ですが、
当然ですが、多くを占めるのが選手年俸です。
つまり、人件費とクラブの成績は比例するそうです(あくまでも統計上ですが)
これは、イングランドプレミアリーグのデータを調べてもはっきり現れているそうです。
そして、優秀な監督とは、
そのクラブの人件費から予想される成績より良い結果をだす監督のことを言うのです。
だから、クラブのフロントは人件費の総額から導き出される予想成績より良い結果を監督に求めてはいけないのです。
もし、それを監督に求めるなら監督の年俸を上げるか、
より優秀な(年俸の高い)監督を招聘しなければなりません。
しかし、それでも監督がクラブの成績に対して影響を与えられる力は限られており、
やはり、人件費が多いクラブがより良い結果を残しやすいのは変わりません。
だから、もし、あるクラブのフロントが自分のクラブの結果を出したいと考えるとしたら、
クラブの人件費を上げていかなければならないのです。
そして、人件費を上げるには、クラブの収入を安定的に伸ばしていかなければなりません。
しかし、日本のプロサッカーの選手年俸は頭打ちです。
というか、全体を見れば逆に下がっています。
なぜかというと、デフレだからです。
デフレにおいて、企業は広告等の支出を減らします。
そうなると、日本のJリーグクラブに入ってくるお金も減ります。
そればかりではありません。
デフレによって国民の可処分所得は減っていますから、相対的にサッカー観戦等の娯楽にかけるお金を減らしていきます。
やはり、そうなると各クラブに入る収入は減っていきます。
これでは、各クラブの収入は増えず、人件費を上げたくても上げられないのです。
サッカー選手は不安定な職業です。
しかし、夢は多分にある職業ですが、現状のJリーガーの年俸は低すぎます。
現実はこうです↓
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Gaien/7502/football/list12.html
J1のクラブですら、ルーキーの年俸は300~400万円です。
J2はもっとひどいでしょう。
Jリーガーの平均引退年齢は26歳前後であることを考えれば、
あまりにも低いと言わざるをえません。
サッカーが日本だけのプロスポーツならまだいいのですが、
ご存知だと思いますが、サッカーは世界で最も愛されるスポーツであり、
その市場は世界的であります。
そうなると、日本に優秀な外国人選手を呼べないばかりか、
日本の若く未来性のある有能な選手は海外に流出していきます。
それを良しとする、意見も多いと思いますが、
日本ほどの潜在的経済力を持つ国である以上、
日本国内に欧州に負けないプロサッカーリーグを構築することを目標にすべきだと考えるのです。
そのためにもは、日本はデフレを脱却し、景気を上向かせなければならないのです。
デフレを脱却し、景気を上向かせ、国民の可処分所得を増やせば、
自然とプロサッカーに入ってくるお金の量は増えていきます。
そうすれば、プロクラブの人件費だけでなく、
サッカーに携わるような雇用の創出につながり、
それが、厚みのあるサッカー文化を構築することにつながるのです。