1週間ほど前に買った本ですが、
他の本を読み終わっておらず、
後回しになっていました。
今さっき、読み終わりました。

レジーム・チェンジ―恐慌を突破する逆転の発想 (NHK出版新書 373)/中野 剛志

¥819
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NHKの子会社であるNHK出版が出したとは思えない内容です。
もし、この本で語られる「デフレ・レジーム」から
日本が世界よりいち早く「インフレ・レジーム」にチェンジすることができれば、
日本は世界での存在感、発言力は拡大するでしょう。

しかし、常識とされてきた考え方を根本的に変えることは、
今の日本の政治家やエリート官僚、経営者には難しいかもしれません。
それでも、日本は大きな賭けに出なければ、
国自体が衰退して、立ち上がることもできなくなるでしょう。

「デフレ・レジーム」にとらわれ、
それを推進しようとする民主党政権や、
相も変わらず、小泉構造改革にイデオロギーとしてとらわれている自民党、
旧態依然とした考えを変えようとしない公明党や共産党、社民党でも、
「レジームチェンジ」は難しいでしょう。

もっと根本的な常識の否定が求められるからです。
だからといって、全体主義や民主主義によらない独裁では危険すぎます。

我々は、そのことを肝に命じ、
政治家を選ぶことが重要になってきます。

しかし、今の私は政治に対して持っていた霧のようなものが完全に消えました。
そうです。政治に何を求めるべきか、はっきりしたからです。
漠然な期待や得体の知れない改革を求めるのではなく、
ちゃんと理解した上で、自分の考えに則った政策をする政治家を支持することができます。

ですが、それと同時に焦燥感もかき立てられました。
はやく日本の政治経済を正しい方向に転換させなければ、
日本はひどいことになると。
我々は敢然と立ち向かわなければ、日本は存亡の危機にさらされることになります。