去年の9月に読書宣言というか、

月に10冊以上読書をするというコミットメント(宣言)をしました。

それから4ヶ月、

平均すると月に10冊は軽く超える読書ができました。

その多くを経済・国際社会関係に当てることになりましたが、

改めて知ることができたのは、

経済の本質、現状の認識、そこから予測できる近未来予想です。

色々な著者に影響を受けることになりましたが、

同時にすべての著者がけっして正しいとも思えませんでした。

一理ある・・・そうは思えても、全肯定などできませんでした。

それも当たり前です。

自分も一個の個人であり、寡少とはいえ、個人としての考えを持っているのですから。



それで思うことは、まだまだ読書の数が少ないということです。

本を読むたびに自分の知識が少ないことに驚かされます。

と同時に、自分の知らないものの見方を知る新鮮さを味わっています。



しかし、現在の自分の読書から得た知識とそこから考えた2012年以降の予想を書きたいと思います。



これから先、アメリカ、ヨーロッパともにデフレ圧力が高まると可能性は強いです。

アメリカはティーパーティーを核とする「小さな政府」標榜論が拡大してきており、

これはアメリカの需要縮小を加速させることになるでしょう。

とくに次の選挙でオバマが負けることにでもなれば、それは決定的です。(私はオバマが負けると考えています)

そうなれば、バブル崩壊後の日本のようにデフレ経済にアメリカ経済が突っ込む可能性は大いにあります。

また、ヨーロッパはEU各国の財政状況が急激に悪化することに加え、

EUの中心国であるドイツが異常なまでの財政均衡論に基づいた財政・金融政策を推し進めており、

これまたデフレ経済に足を突っ込みそうになっています。

このままいけば、デフレに陥ることは避けられないでしょう。

私の予想では、そのような状況に耐え切れず、EUから離脱する国家が続出し、

EUは事実上の崩壊の道をたどると考えています。

そうなれば、中期的にEU全体の需要は急激に冷え込むことは避けられないでしょう。



さて、ジャスミン革命に象徴されるように中東を中心にして、

発展途上国の政情や経済が不安定化しています。

そもそもジャスミン革命に端を発する一連の革命の背景には、

穀物価格の上昇が深くかかわっており、

その不満が政治心情と結びつき革命を起こさせたと考えていいでしょう。

つまり、現在の世界は食糧危機の一歩手前にいるということです。(だぶついたグローバルマネーが市場に流入した結果ではありますが、食料需要の拡大は世界的トレンドです)

そのうえ、欧米のデフレ不況が重なれば、

輸出依存が激しい発展途上国で、食料自給率とりわけ穀物自給率が小さい国は、

政情が不安定化する要素を含んでいます。

それでなくても、欧米の需要がしぼんでいけば、

輸出に依存している発展途上国の経済状況は悪化の一途をたどり、

雇用不安にさらされる結果になります。

これは、いくら革命を起こして政権を変えても、民主化しても容易に解決できる問題ではありません。

そればかりか、国によっては内戦状態に突入する可能性すらあります。(実際そういう国があります)



食糧危機を現在の日本が襲うことがあれば、

不景気のなかでの物価高となりスタグフレーションという最悪の状況に陥ります。

それ加え、中東の政情不安、欧米の金融緩和による原油相場への投機マネーの流入により、

エネルギーとりわけ石油価格の高騰が物価高圧力となる可能性があります。

一部の説として、物価高になるのだから、長期国債の金利が上がり、

日本のデフォルトがあると主張する人々がいますが、

それはないでしょう。

食糧危機・エネルギー危機に端を発する物価上昇は、

広義においては、デフレとなんら変わりありません。

それらの多くを海外からの輸入に頼っている日本は、

純輸出入収支が下がり、GDP(需要)を押し下げるだけであり、

デフレギャップを広げることはあっても埋めることにはなりません。

つまり、食糧やエネルギーの価格上昇は日本経済のデフレを強めるだけです。

だからこそ、今の日本に重要なのはデフレを止めることであり、

そのための日本政府の公共投資であり、

それに伴う日銀の金融緩和であり、

それによる日本経済の健全なインフレ率であり、名目成長です。

少なくとも、GDPを縮小させる増税ではありません。

逆に減税を実施しなければならないほどです。

このままいけば、日本経済は取り返しのつかないところまで行き着いてしまいます。



まずは、国民も政府も日銀も、

東日本震災の復興事業に全力で当たり、

日本を正常な状態まで戻すことを考えなければなりません。