前回のがん療法のつながりで・・・

そもそも、NK細胞(ナチュラル・キラー細胞)とは何か?

自分は専門家でもなく、ここで説明すると長くなるので・・・

Wikipediaを見てください。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%82%AD%E3%83%A9%E3%83%BC%E7%B4%B0%E8%83%9E


結局のところ、このNK細胞は、がんを攻撃してくれる人間にはありがたい細胞なのですが、

それを人間の体内から取り出し、体外でNK細胞を培養し、高活性化させ、また体内に戻し、がんへの攻撃能力を高めようというのが、

「高度活性化NK細胞療法」なのですが、

インターネットで検索されて、ヒットされる医療機関のこの療法は、ほとんど効果がありません。

その言い方に語弊があるとしたら、言い換えると、彼らが謳っている効果ほどは、効果がありません。

なぜなら、今の技術ではNK細胞の培養は難しく、なおかつ活性化も難しいからです。

人間から血液を取り出し、それに含まれるNK細胞を培養しようとしても、なかなか増やすのは難しく、

活性化させるのはかなり難しいのです。

培養しようとしても、がんへの攻撃には限定的な能力しかないT細胞しか培養できないのです。

だから、医療機関のインターネットのサイトに惑わされないでください。



しかし・・・

先日、九州大学の研究チームが

簡単に高活性化・高純度のNK細胞の培養技術の特許出願をしたというニュースが出ていました。

http://journal.mycom.co.jp/news/2011/07/07/033/

これが、本当なら抗がん剤という危険極まりない療法に頼らなくてもよくなるかもしれません。