アメリカからびっくりニュース。






ルイジアナ大学は、新監督に、元アラバマ大学助監督のハベッツが就任した、と発表した。ハベッツは、ルイジアナ大学出身だから、母校復帰となる。


ハベッツはルイジアナの天才スポーツガール。とにかく野球大好き。ルイジアナ初の高校野球部女子選手になった。しかし、大学に女子野球部はない。そこでハベッツはバスケの奨学生でルイジアナ大学に入った。


大学時代はバスケ部とソフト部を兼務。ソフト部では1993年、大学の全米選手権初出場に貢献している。しかし、本当にやりたかったのは野球だった。


当時、ドジャースのラソーダ監督に手紙を書いて相談。ラソーダ監督の紹介で、女子プロ野球チームに入ることができた。





そして、ハベッツは女子プロ野球のスターとして活躍。現役引退時、弁護士になろうと思ったが、ルイジアナ大学で仲が良かったマーフィー監督に誘われて、アラバマ大学ソフト部コーチに就任した。






以来25年間、マーフィー監督とハベッツコーチは、二人三脚で、アラバマ大学ソフト部をイチカラからつくった。いわば、マーフィーが父親、ハベッツが母親。


ハベッツは野球とは違うソフトを研究、特に外野守備に力を入れた。そして、ハベッツが育て上げた最高の外野手が、アメリカ代表のクレッチマンとマクレニーだった。


しかし、ハベッツは昨シーズンを持って、親の介護を理由に、コーチを引退した。それがいきなりの現場復帰、ルイジアナ大学新監督就任。親の介護はどうなったのか。


アメリカのソフト部監督は、就任時には必ず記者会見をするので、ハベッツの引退撤回、早期復帰の理由はすぐわかるだろう。


そもそも、ルイジアナ大学はずっと、グラスコ監督だった。





アメリカソフト界では有名人。ルイジアナ大学監督は2018年から。





ルイジアナ大学は全米出場6回の名門だが、全米に最後に出たのは2014年。グラスコ監督時代、全米2次予選に出たのは2023年だけ。


ルイジアナ大学は、ルイジアナ州を代表する名門大学の1つなのだが、スポーツは五大リーグではなく、中堅サンベルトリーグ所属。だから、最大SECリーグ所属のルイジアナステート大学とは、ずいぶん差が開いてしまった。


で、今シーズンは、シード大学に選ばれたが、2次予選に出られなかった。結果はイマイチ。グラスコ監督は、そろそろ肩たたきされると踏んだのか、そこはよくわからないが、シーズン後、BIG12リーグのテキサステック大学監督に電撃移籍した。


その前に、テキサステック大学のスナイダー監督が、最大SECリーグのテネシー大学コーチに就任した。BIG12リーグの大学監督よりも、最大SECリーグの大学コーチの方が、格もサラリーも上だから。


新監督を探したテキサステックが、ルイジアナ大学のグラスコ監督に声をかけた。それで、ルイジアナ大学監督が空席となり、ルイジアナ大学はハベッツに声をかけた。


もしくは、ルイジアナ大学でOGのハベッツを監督にしようとする動きがあり、グラスコ監督は周囲に新しい職場相談をしていて、テキサステックからの申し出に乗っかったのかもしれない。


で、監督交代したら、アメリカあるある。選手の大量移籍。





現在、5人が移籍希望。みんな主力だねえ。ピッチャーのリアセットは今シーズン、15勝。デービスはチーム1位の打率4割、エルスタッドは2位。かなりの戦力ダウンは必至。


しかし、人格者とされるハベッツ監督の就任で、選手の動揺はおさまるのでは。ハベッツ監督がチームをどう立て直すか。