全米選手権、前人未到の4連覇を果たしたオクラホマ大学。歴史を振り返ると、2016、2017年と2連覇している。2018年は準決勝で負け、2019年は決勝で負けている。2020年はコロナでナシ。
2016から2018年のエースは、パーカー。
2019から2021年までのエースはヲレス。
この2021年に、新人ピッチャーとして入ったのが、メイ。野手はジェニングス、コールマン、ブーン。
2022年に、怪物新人ピッチャーとしてボールが入り、移籍のトラウトワイン、メイと、トリプルエース状態になる。
2023年は、ボール、メイに加え、移籍のストラコ、新人のディールが入る。
2023年のポストシーズン、衝撃ニュース2連発。ボールが故郷ネブラスカ大学に移籍。しかし、ガッソ監督、ライバルのオクラホマステートエース、アメリカ代表のマックスウェルを禁断の引き抜き。
ボールがいなくなったが、マックスウェルの活躍で全米4連覇達成。
で、2025年。ピッチャー、野手の主力がみんな、卒業でいなくなる。
その数、なんと10人。
バッターで残るのは、上から、パーカー、ピケリング、サンダース、ブランド、クアーの4人だけ。
ホッジとリリオは移籍する。
ピッチャーは、マックスウェル、メイ、キーニーが抜ける。43勝分なくなる。
ゲーリンは移籍する。
ということは、現状、ピッチャー2人、野手4人、の6人しかいない。2016年から始まったオクラホマ帝国ガッソ王朝で、これだけ人員がいなかったことはない。まさに、帝国の黄昏。
オクラホマ帝国の基本は、核となるハエヌキエース、移籍で獲得する他大学エース、のダブルエース体制だった。それがボールの移籍で崩れた。ディールの成長に期待したが、怪物クラスではない。
どうするのか。ガッソ監督、移籍で補うしかないだろう。野手は、大量選手脱出事件が起きているワシントン大学から、ごっそり獲得するのではないか。もしくは、崩壊したPAC12リーグのUCLA、アリゾナあたりからも。
問題はピッチャー。幸いなことに、来シーズンから、全米トップランク高校生左ピッチャー、ローリーが入ってくる。
ローリーはすごい、絶対にやる。新人で20勝はすると思う。しかし、まだ足りない。
オイラは、サプライズ移籍がある、と思っている。ワシントン大学のメイランかと予想したが、メイランはオクラホマステートに行った。
ガッソ監督は、間違いなく、他大学のエースを引き抜く。しかし、これまでは、全米最強バッター陣がいるから他大学のエースも移籍した、全米で優勝できる可能性があるから移籍した。
ところが、上級生10人が抜けた現状戦力で、来シーズン、オクラホマ大学が必ず全米優勝できる、とは誰も思わないだろう。
しかし、大物ピッチャーのサプライズ移籍はある、と今も思っている。もしなければ、来シーズンからのSECリーグ移籍では、厳しい戦いになる。ただし、たとえそうなっても、ディールとローリー、でそこそこやるだろう。ローリーはマジでいい。