おいらは墓堀
どんどん掘るぞ
おいらは墓堀
沢山掘るぞ
王も
貴族も
民衆も
死んでしまえば皆同じ
蛆に喰われて
骨になる
王の肉は肥えてて旨いが
民の奴は食うとこなし
それでも皆
おいらの掘った穴の中で
骨になる
おいらは墓堀
どんな穴でもお手の物
王でも
貴族でも
庶民でも
皆
おいらの墓で眠るのさ
だけど
おいらは
自分の墓は掘らないさ
おいらはそこまで
莫迦じゃぁない
おいらは墓堀
こいつが仕事
安らぎの場所を提供しやす
人生に疲れたら
おいらの穴に招待するぜ
数百年でも
数千年でも
好きなだけ
おいらの穴で眠るがいいさ
蛆に喰われて
骨になっても
おいらを恨むんじゃないぞ
永く寝過ぎたお前が悪い
寝ぼすけさんや
お休みなさい
せいぜい良い夢でも
見るんだぞ
おいらは墓堀
鼻歌軽やかに
誰かのベッドを作るのさ
誰のベッドか
おいらは知らぬ
だけど
おいらは掘り続けるのさ
お前さん達は
冷たい土の下で
おいらは
温かい布団の中で
眠るのさ