ハロウィンと言ったら、忘れてはいけないものがありますよね。
カボチャのお化け「ジャック・ランタン(Jack-o'-Lantern ジャック・オ・ランターン)」

名前の意味は、ランタン持ちの男。
アイルランド・スコットランドに伝わる、鬼火のような存在です。

今度は、このお化けの伝説一つを語りたいと思います。




昔、ジャックと言う悪賢く、酒好きでケチ。
そして、乱暴物の農夫(一説では、鍛冶屋)がいました。

ジャックは、人を騙し。
散々悪事を働いてきた男です。

あるハローウィンの夜。
酒場で酔っているジャックの所に悪魔がやってきました。

ハロウィーンの夜はこの世とあの世の境がなくなり、その時だけ時間がとまってしまいます。
この時を狙って多くのお化けたちが人間に取り付こうとやってくるのです。

悪魔は、「お前の魂を貰おう」といいました。
しかし、ジャックは魂をとられたくはありません。

そこでジャックは。
「わかった魂をやろう。だが、只でとは言わないだろう?その前に、一杯ご馳走してくれ。」

悪魔は、一杯くらいはいいかと思ってしまいました。
「分かった。ご馳走してやろう。」
そして、その一杯を買うためにお金に変身しました。

あろう事か、ジャックはお金に変身した悪魔を、すばやく財布の中に入れてしまったのです。
「お人好しの莫迦な悪魔だ」と内心ほくそ笑みながら。

財布から出たい悪魔。
でも、ジャックは財布を固く閉じてしまって。
悪魔は外に出られません。

「出してくれ。お願いだ。何でも言うことを聞く。だから、出してくれ!」と悪魔はジャックに頼みました。

そしたらジャックは・・。
「出してやろう。その代わり条件がある」
「分かった、条件を飲もう。だから、出してくれ!」
出たい一心で悪魔は、言いました。

ジャックの出した条件は
「10年間ジャックの魂をとらないこと」でした。

悪魔は条件を飲み、財布からめでたく出ることが出来ました。

「ジャックめ。図ったな。だが、10年後に貰いに行くからな。待ってろよ!」
悪魔は、退散しました。


そして、10年の月日が経ちました。
ジャックがハローウィンの夜に道を歩いていたら、またあの悪魔に出会いました。

悪魔は「10年前は貰い損ねたが。今度こそ、お前の魂を貰うぞ」と言いました。

ジャックは魂をとられたくありません。
ジャックは悪魔に
「分かった。魂をやろう。だが、只でとはいかん。その前にあの木になっている林檎を一つとってくれ。」
と言いました。

悪魔は、林檎くらいとってもいいかと思ってしまいました。
「分かった。取って来よう。いいか、今度は絶対にお前の魂を貰うからな。」
そして、木に登りました。

すると、ジャックは木に十字架を刻んでしまいました。
「同じ手に引っかかるとはな。」
と、思いながら。

悪魔は、十字架が怖くて、降りられません。

悪魔はジャックに言いました。
「頼むから、降ろしてくれ!!」
そしたらジャックは、
「降ろしてやってもいいが、条件がある」
「分かった。条件を飲もう。何が望みだ!何でも聞く!」
悪魔は言いました。

その条件とは
「自分の魂を絶対取らないこと」でした。

約束を取り付けたジャックは、悪魔を木から降ろしてあげました。

「また、ジャックに図られてしまった。だが、ジャックは痛い目にあうだろう」
悪魔は、再び退散しました。

やがて、歳月は経てジャックは死にました。

彼は最初に天国の扉を叩きました。
「お願いだ。天国に入れてくれ」
門番は「お前は悪事を散々働いてきた。天国に入れるわけにはいかん」
と言い、ジャックを追い出しました。

門前払いを食ったジャックは、しょうがないので地獄の門を叩きました。
そしたら、あの悪魔と会いました。

ジャックは悪魔に「地獄へ入れてくれ」と頼みました。
しかし悪魔は「約束があるからな。お前の魂は取れないのさ。だから、お前は地獄には入れない。」

「だったらどこへ行けばいいのだ!」
ジャックは悪魔に聞きました。

悪魔は「元いたところに戻るんだな。」と言いました。

ジャックは、トボトボと戻り始めました。
しかし、その道はとても真っ暗でした。
しかも、風が酷く吹いていたのです。

ジャックは悪魔に「灯をくれないか?暗くて道が分からない」と頼みました。

「分かった。これを持って行け。」
悪魔は、地獄ので燃えている炎の塊をジャックに渡しました。

ジャックは、その炎を入れたカブのランタンを片手に、今も、一人この世とあの世を彷徨っているのです。


この話がアメリカに伝わったのち、カブのランタンは、カボチャのランタンに変化しました。
しかし、スコットランドでは現在もカブ(ルタバガ)を使っています。

この他、毎年10月31日のハロウィンの日に作るカボチャのロウソク立てをジャックランタンと呼んでいます。
善霊を引き寄せ、悪霊達を遠ざける効果があるといわれているのです。

旅人を迷わせずに道案内をする事もあるといいます。



P.Sどうして、ジャックが男と訳されるのか。
それは、ジャックと言うのは、英語で男性一般を指す言葉でもあるのです。
日本語では、「太郎」と言うのが近いですね。


例えば、ハイジャックの語源となったもので。
「Hi!Jack」と言うのがあります。。
これは、「やい、おめぇ」と訳されます。

また、強盗の文句「Stick'em up high,Jack(手を高く上げろ)」と言うのもありますね。

はい。
ハロウィンとは、関係の無いことも書いてしまった。
許して~。