広報室の重要なミッションの一つに「代表取締役インタビュー」があります。
現在、月2回ペースで、中期経営計画の進捗やグローバル戦略など、経営の舵取りを伝える「トップメッセージ」を社内報に届けています。

しかしこの時期(3月〜4月)の主役は、なんといっても新入社員です。
 

 

「新入社員へのエール」や「期待する成長」といったテーマは、一見すると対象が限定的に思えるかもしれません。しかし、広報の視点を少し変えるだけで、このメッセージは全社員の「初心」に火を灯し、組織の一体感を作る強力なツールに変わります。
 

「新入社員向け」を全社員に届ける3つの技術

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1. 経営戦略を「歓迎の言葉」に翻訳する
2. 「受け入れ体制」の紹介で、組織の誇りを可視化する
3. 「出会い」にフォーカスし、組織の鮮度を上げる

 


 

1. 経営戦略を「歓迎の言葉」に翻訳する
「目標売上」や「商機」といった数字の並ぶ経営戦略も、新入社員に向けた言葉として語られるとき、そこにはトップの熱い「願い」が宿ります。
「なぜ今、この戦略が必要なのか」を、新しく加わる仲間に語りかける形に編集することで、既存社員にとっても「自分たちが目指すべき場所」がよりエモーショナルに、自分事として再認識されるのです。

 

2. 「受け入れ体制」の紹介で、組織の誇りを可視化する
新入社員を迎える部署の体制や、育成への想いを取材し発信することは、既存社員の「自分たちも歓迎されている、期待されている」という安心感に繋がります。
「ビジネスパーソンとしてどう育ってほしいか」というトップの期待は、実は中堅・ベテラン社員にとっても「自分自身の現在地」を確認する指標になります。


3. 「出会い」にフォーカスし、組織の鮮度を上げる
経営戦略という「硬い」話の中に、この時期特有の「出会い」という「柔らかい」文脈を混ぜ合わせます。
トップが新入社員に何を期待し、どう向き合おうとしているのか。その姿勢を全社に公開することで、組織全体に「新しい風を共に楽しもう」というポジティブな空気感を醸成していきます。



3月、4月は組織が大きく動く季節です。

もし、自社のトップインタビューや社内報の切り口に悩まれている広報担当者の方がいらっしゃれば、今回ご紹介した「全社員の心を動かす視点」をぜひ企画に取り入れてみてください。

「経営戦略という硬い話を、どうやって社員の心に届く柔らかい言葉に翻訳するか」
「新入社員へのエールを、いかに既存社員のモチベーションに繋げるか」
こうした「言葉の編み直し」ひとつで、社内の空気は確実に変わります。


私がこれまで200冊以上の書籍編集を通じて培ってきた「伝える技術」が、

少しでも皆さんの会社の広報活動や、組織の一体感づくりのお役に立てれば幸いです。もし具体的な構成や質問の立て方で気になることがあれば、いつでもお気軽にメッセージをくださいね。

言葉の力で、組織を元気にしていきましょう!