宗廟社稷(そうびょうしゃしょく)、十干では辛金に相当する。

 

 

 

宗廟社稷を祭るをもって国家の体を成すという。

よって、国家や朝廷、政府を指す言葉である。

「宗廟」は君主の祖先を祭る建物。

「社稷」は土地の神と五穀の神を祭った建物。

祖先を祭った建物と、土地の神と五穀の神を祭った建物のことである。

社稷の稷(しょく)とはあわ、きびという意味。

そこで、稷は穀物神を表す。

宗廟社稷は国家の首都から西の地に祭り、向かって左側に宗廟、右側に社稷壇を祭った。

宗廟とは王家の先祖、祖神のことである。

社稷は、土地の神に祭祀をおこなう社壇 を東側に、穀食の神に祭祀をおこなう稷壇を西側に配置し、壇の形は「天は丸く地は四角い」という「天円地方」説に基づき方形で造られた。

よって社稷壇は天地を表す。

ちょうど、相撲の土俵の形にそっくりである。

壇の周りは3段の石段が取り囲み、社稷壇の上には、五色土と呼ばれる以下に示す方角の辺境から献上された五色の土が敷かれている、壇の上は各方角により黄、青、白、赤、黒の五色の土(中央は黄色、東は青色、南は赤色、西は白色、北は黒色)で覆った。

ゆえに、五行を祭ることは宇宙全体に祈ることを現す。

宇宙神は、その存在を証明するために、五穀豊穣でお返しされるのである。

稷の神、穀物神の本質は、宇宙神がその存在を証明するために付けられた名前である。

伊勢神宮の心御柱は五色の布で覆われている。

高野山真言宗では五智如来が東西南北中央に祭られている。

どちらも、宇宙神の降臨を祈る場所となる。

そして、宇宙神は五穀豊穣でその存在を証明される。

この宇宙神が穀物の神とされるが、その本地は宇宙神(これは、五行の思想によって五色は万物、すなわち天下すべての土地を指し、「普天之下、莫非王土」 世界に天子・皇帝の領有しない土地はない=世界の全てという意味)である。

五穀豊穣でその存在を証明されるということは、生活に困らないものが与えられるということである。

生活に困らないとは、急激な命の危機はないともいえる。

ちなみに、密教では、外五鈷印(げごこいん)、内五鈷印(ないごこいん)が、大日如来の五智を表す。

この印を結んで宇宙神に祈ると、その体に宇宙神が降臨する。

という瞑想法が成立する。

つまり、即身成仏、梵我一如、ブラフマンとアートマンの合体が成立するのである。

なお、個人にとっての宗廟社稷は、仏壇と神棚に相当する。

宗廟社稷(神棚)を祭り、宇宙神への祈り、禊払い祝詞と龍神祝詞(神への祈りと世界平和の祈りで構成)、五穀豊穣(商売繁盛)でその存在を証明され、多くのお客様が開運されていることを確認し、改めて、ここに開運法を提示します。