旅の記録 北の大地へ・・・
前回スリランカブログを上げたら
「ついでに函館も上げろ」
と方々から言われたので、時間は前後しますがアップします。
長いですが、よければお付き合い下さい。
少々前にはなりますが、
昨年10月の週末に久々に函館へショートトリップに行ってきました。
函館へのサーフトリップは実に10年ぶり。
(結婚式では数年前に行っています)
目的は何と言っても
共に波をシェアしてきた私の大切な友に会うために。
時間を巻き戻してもう一度一緒に波に乗るために。
20代中盤の多くを共に過ごしてきたこの友人とは、当時から完全に師弟関係。
多くの事を語らい、喜怒哀楽を共にしてきた
私にとっては
かけがえのない存在。
お互い素のままで、まったく気を遣わないでいられる貴重な存在。
時間は経ち、今ではそれぞれの地元に帰り(出会った場所は福島)、
共に家族持ちでもあるので今回は私の家族も連れていきました。
函館へは金曜日夜の最終便で到着。
友人家族に空港まで迎えに来てもらいそのまま食事へ。
この友人の長女(小学3年生)の名前には、
私の名前の漢字一文字がついている。
(なぜか私の漢字一文字と友人の妻の名前の漢字一文字を合体…)
裕●
私の漢字を取ったことは聞かされていましたが、
ついにその娘にも会え、
これだけでも来た甲斐がありました。
その娘自体は、私に会ったところで
「誰?このオッサン…」
なのでしょうが、
私はやはり特別な気持ちになります。
もともと夫婦間は家族ぐるみの付き合いで、
子供たちは初対面ながら同年代なので、
すぐに馴染みはしゃぎまわる。
次の日を楽しみに、食事後は早めに就寝。
ホテルを取っていたものの、私の長女は友人宅へ早速一人でお泊り。
(3歳の息子はビビッて母にしがみつき離れず…)
私は直前の仕事がハードだったこともあり疲労困憊、
ベッドに入った瞬間ダウン。
のび太か・・・。
こんなんで明日体が動くのだろうか…。
土曜日 朝7時半。
同じく羽田からの早朝便で合流する
千葉在住の私の友人Bを空港まで
迎えに行ってもらい、戦闘態勢が整った。
そのまま近くのビーチの波をチェックしてもらったが、
「出来るけど、風が合わない」
とのこと。
波のサイズも今一つのようなので、
市内から離れて函館コーストラインを走ることに。
家族は寒い海に行っても仕方ないので、
市内で子供たちを遊びに連れていってもらう。
眼前に本州(下北)、根室方面などを見渡せる
海岸線を走りながら、
いくつかのポイントをチェック。
低気圧が通過しているはずだが、
思った以上に波がない。。。
入り組んだ海岸線、難しい北海道。。。
地元のサーファーが集まるメジャースポットで
そこそこサーフィンは出来そうだったが、
波数が少ないので、配慮して移動。
結局誰もいないポイントで貸し切り入水。
北の大地ゆえ、
ウェットスーツは10月でも既に真冬使用ですが、
北海道の良さは何よりもそのロケーション。
波は小さかったものの時間を忘れ存分に楽しむことが出来ました。
友人も久々に海に入ったようですが、やはり一緒に海に入るのが一番。
サーファー同士、これだけで分かり合えます。
2時間強サーフ。
満たされた気持ちでその後1時間かけて市内へ戻り観光へ。
夕方から2家族+1で
金森倉庫を巡り、函館名物「ラッキーピエロ」で夕食。
子供達はブランコ椅子のあるテーブルで食事。
時間を見計らって函館山に登り夜景を堪能。
温泉で疲れを癒す予定だったものの、
時間が押し本日はここでタイムアップ。
体はクタクタですが、心は完全に解放されました。
(またまた私は部屋に着いたとたんダウン…こんなんで明日起きられるだろうか…)
日曜早朝。
6時起床。
妻に起こされ、
寝起きのまま起死回生のレッドブルを握りしめ
ホテルから徒歩5分のビーチへふらふら波チェック。
(家族の寝ている間に入水計画)
波は小さいながらも風もなく何とかできそう。
朝日がビーチ一面を照らし黄金色に。
何とも気持ちのいい朝。
本当に清々しい気持ちにさせてくれる。
空気が東京とはやはり違う。
別のホテルにいる友人Bを拾って急いで追ってきた
弟子の車にピックアップしてもらい、
近くのリーフ(岩)ポイントへ移動。
近付くにつれ、
遠目に何台かのサーファーらしき車が停まっている、
私「やれんじゃないの??」
弟子「さっき見たビーチよりかはやれると思いますけど。。。」
私「本当か??信用できないんだけど…」
弟子「俺ここのローカルですよ?(怒)」
私「余計に信用できねえ・・・(笑)」
到着し、防波堤ごしに波チェック。
「おおっ!」⇒全員同時
車のシートから跳ね上がる。。。
私は間違いなく一番跳ね上がる…苦笑
小さいながらも十分やれる。(波は腹、ピークは胸くらい⇒専門用語です)
即効着替えて、防波堤のへりからジャンプイン。
私は起き抜けにレッドブルだけ握りしめ、
肝心なタオルと、リーシュコード(体とサーフボードをつなぐコード)
を忘れていることに気付くものの、
(板とウェットスーツは弟子の車内に置きっぱなし)
「タオル? 要らない! リーシュ? 要らない!」
メローなローカルサーファー数人と波をシェアした。
ロケーション最高。
朝日と函館の大自然のコントラスト
が泣けるほど美しく、心が洗われる。
関東に比べて、水もきれいでとてもオイリー。
このマイナスイオン攻撃にとにかく癒される。
引き潮なので、突き出た岩をよけながら波に乗る。
海底にはウニもたくさんいて、踏んだらアウトだ。
波のサイズがもっとあれば最高だが、
そんなのはもうどうでもいい。
楽しい、楽しすぎる。
メロー過ぎるこの感覚、。。
忘れていたかもしれない…。
忘れてはいけない。。。
普段は慌ただしく働く毎日。
恐ろしいスピードで時間が過ぎていく。
バランスって重要。
弟子は岸寄りに移動し、
ニヤニヤしながら
じっと私のサーフィンを観察している。
そしてなんと、沖へ戻ってきたかと思ったら、
私の周りをグイッと一周。
(※波に乗れない奴を沖のブイに見立ててぐるっと回る、
昔ながらのサーファーズブラックジョーク)
私「あれっ?お前もしかして周った??」
弟子「あっ、ハイ…(照)一度やってみたくて…
(※昔私がよく彼を周っていた。。。)」
私「グサッ!!」(サーフボードで弟子を刺す…)
沖でこんなことをやりながら、楽しい時間を過ごしました。
2時間弱サーフ。
すぐに着替えてホテルに戻りチェックアウト。
一旦、弟子には自宅待機してもらい、
家族で路面電車に乗り、駅前の朝市へ。
(ついでに友人Bも一緒に)
ここで遅めの朝食。
市場のお兄さんにカニの説明を受けたり、
試食させてもらいながら順繰りめぐる。
そのまま再度路面電車に乗り、今度は五稜郭へ。
ここで弟子家族たちと再び合流。
一通りの観光もしたので、締めの函館ラーメンを皆で食べ、
弟子宅へ行き、板の梱包と荷造り。
函館発の最終便で羽田へ。
空港で子供たちは、別れを悲しんで泣き、
それにつられて、
私の弟子も男泣き。。。
(おい。。。苦笑)
函館空港には
「もしもしコーナー」
というものがあり、
搭乗ゲート内と見送り側(ガラス張り)で
通話が出来る電話がある。
そこで子供たちは文通の約束をしていました。
再会を誓い今回の旅をフィニッシュ。
羽田から車に乗り換え無事に帰宅。
私には幸運にも多くのこうした一生付き合える友人達がいる。
それだけで幸せなんだと今回の旅が改めて教えてくれた。
仕事が忙しくても、例え何があってもそれを言い訳にせず、
心の通った友たちとの時間を少しでもいいからきちんと
取らなければならないと痛感した。
それこそが生きる活力源になるのだから。
友よありがとう。
ただ、二度と俺のことを回るな・・・
函館でお世話になったすべての皆様に感謝します。
また笑顔で会えるよう、精一杯自分の人生を歩みます。
やっぱり旅はいいですね。
人生一度きり。。。経験こそわが命。
皆様も良い友と良い旅を!
それでは。





