プライスレス
最強の冬に現れる最強の波。
場所は千葉の某所。

日の出前、空が白みかけてきた時間。
車の外気温計は、マイナス4度。
現在の海水温は 10度ちょっと。
超絶寒い…でもこんなに美しい波。
「やる? やらない? ちょっと待つ?」
サーファーの答えは至ってシンプル。
「やらない? え? どういう意味それ? 待つとかって何を待つの?」
この日久々に共に来た私の師でもある
40代後半の大先輩は、(海に来るのも久々のようで。。。)
海を見た瞬間、小走りで即効車に戻り誰よりも素早く着替えを始める。。。
何でしょう。。。いくつになっても変わらないというか・・・
何か笑ってしまう。
当の私ももちろんこんな時は、
腰に手を当てコサックダンスばりのスキップで(笑)
(フィクションです… 実際はニヒル故、ひたすらクールを装って小走り・・・)
いいオッサンが真冬の朝一に裸になって寒い!と大騒ぎして着替えをしている・・・
でもそれすらも素敵な時間に感じる今日この頃です。。。
表現しにくいが、宝物を探し当てた気分。
こんなワクワク感は、残念ながら他ではなかなか味わえない。
例えはメチャクチャですが、
仲間と最高な波に乗る>100万円をもらう
仲間と最高な波に乗る>超絶美人に告白される
仲間と最高な波に乗る>○千万円の高級車を手に入れる
上記の図式、おそらく皆ブレない。。。多分・・・
つまり何ものにも代えがたい瞬間体験とみな心得ている。
その日の波は、自然現象ゆえ、この先一生来ない・・・
そして同じ波は一つもない・・・
自分が乗る波こそ、地球上でただ一つのもの。
乗り終えれば二度と同じ波に出会うことはない。
だからこそ、
その場にいること、
そこに居合わせた友、
これがミラクル。
プライスレス。
この最高の瞬間に出会うために、
仲間と自らの行動で、最高の思い出を捕まえに走り回る。
寒いから今日はゆっくりしよう。
疲れているから今日は休もう。
これも重要。
例えば、
「無理しても意味ないから暖かくなる春まで待てばいい・・・」
これも正論。
でも・・・
でも、
「待つって何を待つの? ん?」
このサーファー魂が私の中に流れる限り、
すべての事を乗り越えられそうです!
この大先輩は、私を海に誘い、引きずり込んだ張本人。
出会って30数年。
これから先も寒さに震えながら共に小走りしていたい。
「寒い? 寒いに決まってるじゃん、冬だもん・・・馬鹿なの?」
と牽制し合いながら・・・
ただし。。。
十分にストレッチして。。。
こればかりは歳には勝てません・・・
体が資本です。。。
いつまでも若くはありません。。。
こればかりは。。。
それでは。