トルについて書かれていました。
「野球に比べてソフトボールはピッチ
ャーからの距離が近いので、タイミ
ングを早くとらないと間に合わない」
「ですから野球は『1,2の3』で振り
ソフトボールは『1,2,3』で振る」
というようなことが書かれていました。
「????????」です。
このタイミングのことを文字で表すこと
は、非常に難しいことですが、これは少
し違うように感じます。
この『の』がとっても大事なんだと思う
のは私だけでしょうか?
距離が短くて時間がないので、野球と同
じように『1,2の3』とはやれません
が、この『の』が「タメ」であり、「壁」
であり、「捻り」であるので、これがな
いと遠くに飛ばしたり、強い打球を打っ
たりすることが出来なくなります。
ピッチャーの立場から言わせてもらうと、
『1,2,3』で打ってくるバッターは、
こちらから『1,2の3』で投げてやれば
簡単に打ち取ることができるバッターで
す。
一本調子で投げるピッチャーであれば、
なんとかなりますが、そんなピッチャー
はトップレベルには存在しませんよね。
上下の揺さ振り、左右の揺さ振り、前後
の揺さ振りとさまざまな手を使って、タ
イミングをずらそうとしてきます。
そうしないと今の飛ぶバットと飛ぶボー
ルでは、ピッチャーは戦うことが出来ま
せん。
バッターは120キロの真っ直ぐと各種
変化球に対応するために、いろいろなこ
とをして準備する必要があります。
速いボールを狙うのであれば、最初から
『の』を作って待ちます。
『1,2の』を作った状態でボールを待
つことが出来れば、真っ直ぐだけであれ
ば、タイミングも合いますし、強い打球
も打つことが出来るでしょう。
速い変化球もタイミングは同じ、違うの
は目線です。
ドロップは目線が下、ライズは目線が上。
これだけでもなんとかバットにボールは
当たるようになります。
さらにチェンジアップは『1,2,3』
で打ちに行ったら、体が突っ込んで絶対
打つことが出来ません。
『の~』と長く待つことが出来て、体が
残っていれば打てます。
それとさらにやっかいなのは、ピッチャ
ーのフォームです。
それもどちらかと言うと「汚い」フォー
ムのピッチャーですね。
フォームを見たり、腕の回り方を見てい
ると、どうしてもタイミングがおかしく
なるタイプのピッチャーがいます。
闘犬センターOBのスラップの神様と言
われている(?)西田君などは、ピッチ
ャーのフォームは見ないと言います。
当然腕も見ていません。
どこを見ているかというと、ボールが手
から離れるところ(リリース)のところ
だけを見ていると言っていました。
必ずボールはそこから出てくる。
そこだけを見ていれば、フォームなんか
に惑わされることはないと、自信たっぷ
りに語っていました。
ぼやっと全体はみているんでしょうけど、
集中して見ているのはリリースの瞬間だ
みたいです。
出て来るところを見て、球種と、そこか
ら手元までのコースを瞬時に想定してバ
ットを振る。
なかなかの高等技術ですが、これが出来
るとタイミングが大きく狂わされること
はなくなるのかもしれませんね。
このあたりのことも、西田君からまた詳
しく聞いておきますね。
企業秘密でしょうか?
大丈夫です、その時は
「恐~い闘犬センターの大先輩」
に戻って、言うまで帰さないようにして
やりますから(笑)
どうせ話さないといけないんですから、
自ら進んで全部話しましょうね、西田君。
今日はここまでにしますね。
