前の出発前の記事から約2ヶ月、、。

 
 
 
 
無事、、、東京から京都まで歩き切りました。
 
 
かかった日数は20泊と21日。
10/17にスタートし、
21日目の11/6に三条大橋に辿り着きました。
歩いた総距離は500km以上。
道中共に歩いた方は20人以上でした。
出会った方は数えきれず。。。
 
 
 
あまりにも濃い、深い旅となり文字でまとめるのが難しいので、ここからはインタビュー形式で答えていくことにします。ゆるーくだらだらと話していますがご了承ください(笑)
 
 
 
ハリネズミ「インタビュアーのハリ助です。」
 
ニコニコ「さゆりです。宜しくお願いします。」
 
 
ハリネズミ「では早速質問に行きたいと思います。
  どうして挑戦しようと思ったのですか。」
ニコニコ「大学最後の年で、本来なら海外を飛び回って色んな世界を見る予定だったんです。これまでも海外は行きましたが、まとまった時間が取れる最後のチャンスだったので。
ですがこのパンデミック🦠でその夢は完全に壊されちゃいました。だからと言って普通に国内を旅行するのでは何か味気ないな〜と思って、今しかできないことを日本でやろうと決意したのがきっかけでしたね。詳しくは前のブログに書いてあるのでご覧ください♫ ↓
 
 
ハリネズミ「読みました。」
爆笑「ありがとう!」
 
 
ハリネズミ「1人で行くことに御両親から反対されませんでしたか。」
ニコニコ「まず心配されましたね。(当たり前笑) 反対はそんなにされませんでした。今までも色々、どデカい決意表明をして来た気がするのでそれらに比べたら衝撃度は低かったのかもしれません。笑 段々と変わったことばっかり言い出す娘に免疫がついて来ているのかも笑い泣き
ですがいくら国内とは言え、知らない道を1人で歩くのは心配なので、誰かと一緒に行かないのかと気にされましたね。山道もありますしね」
 
ハリネズミ「寛大な親御さんですね。」
照れ「はい。感謝ですね。それでも安心材料として、歩く距離や所要時間の目安、到着予定の宿場町や宿泊予定の宿、宿泊代やキャンセル料を全日分記した工程表をエクセルで作り、印刷して渡しました。またデータ自体も随時シェアしておきました。こんな感じです↓」
 

 

 
 
ハリネズミ「緻密な作業ですね。」
ニコニコ「この作業が結構大変でした。何といっても経験者と共有されている情報が少ない旅ですから、プランニングをするのにかなりの時間と労力を割きましたね。全部1人で調べなくてはいけないですからね。」
 
 
ハリネズミ「友達と行く選択はなかったのですか。」
ニコニコ「ありました。すごく迷ったんです。きっと2人でいれば安全だし道中も楽しくなるに違いないと。ですが、楽しくおしゃべりしながらウォーキングするのと20km以上を20日以上かけて歩き続けるのは訳が違うなと。体調もペースもトイレのタイミングも違いますし、ずっと歩いて疲れて来ると、お互い何も悪くないのにいらいらして来ちゃったりしそうじゃないですか。だから誰かを誘うのは止めたんです。」
 
ハリネズミ「気を遣うのも疲れちゃいますね。」
ニコニコ「そうですね。体が疲労困憊の上に気疲れしていたらストレスで熱が出ちゃうかもしれません。
まあ元々休学してたせいで1学年下がっているので、もう卒業して働き始めてて忙しくて誘えない友達が殆どだったって言うのもありましたね。」
 
 
ハリネズミ「なるほど。21日で到着されたようですが予定通り行ったのでしょうか。」
ニコニコ「はい。20泊21日の工程でした。無事計画していたスケジュール通りに歩くことができました。」
 
ハリネズミ「どこに泊まっていたのですか。」
ニコニコ「ホテル5:旅館3:ゲストハウス2くらいの割合でした。五十三次といっても全ての宿場が町として残っている訳ではないので、この地点では絶対に夜を迎えては行けないという場所が沢山あるんです。なのでそこは昼間に通過できるようにスケジュールを組んでいました。昔から続く老舗旅館が東海道沿いにあるので、そういう所に泊まれたのは良い機会でしたね。」
 
 
ハリネズミ「なるほど。最寄り駅の近くではなく東海道沿いで探すのですね。」
ニコニコ「はい。駅の方が沢山あるんですが東海道以外のルートはあまり歩きたくないんです。足の負荷を軽減する為に。なので、出来るだけ逸れない場所で探しましたね。」
 
 
ハリネズミ「テントを張ったり、野宿はしませんでしたか。」
ニコニコ「しませんでした。もしそれができれば、1日にもっと沢山の距離を歩けていますから早くゴールに着けるメリットがありますね。夜の時間は歩かないように気をつけていたので。ですが夜も歩けてしまうと、1日でも早く着くのに集中してしまって、歴史の道を辿る意味が薄れてしまっていたかもしれません。」
 
 
ハリネズミ「なるほど。東海道らしさをあまり感じられないと言うことですね。」
ニコニコ「そうです。高札場などの碑だけでなく、一里塚や並木道も東海道ならではですからね。歌川広重が描いた浮世絵と同じ角度の景色や建物を見た時の感動も。本陣跡や旅籠跡を見学するのも、時間に余裕がなければできませんからね。」
 
 
ハリネズミ「浮世絵に描かれた建物が残っているのですか?」
ニコニコ「はい。府中宿と丸子宿の間にある安倍川餅のせきべやさんは有名です。」
 
 

 
 
ハリネズミ「わぁすごい!」
ニコニコ「ここの安倍川もち、つきたてのような柔らかさで本当に美味しかったです!また行きたいです。」
 

 
ハリネズミ「わぁ〜美味しそう!」
ラブ「はい。」
 
 
ハリネズミ「どのタイミングで宿を予約していましたか。」
ニコニコ「予約は、予定通り行けそうだと見通しが立ったら数日〜1週間前くらいにとっていました。予め出発前に、宿泊予定の場所を1-2箇所探して決めてすぐ予約できるようにしておくこと。そしてキャンセル料についても把握しておくこと。これは通しで踏破を目指すなら鉄則です。いざ歩き始めたら、夜には疲労で宿を調べる余裕なんてありませんでした。」
 
 
ハリネズミ「なるほど。できることは前にやっておくんですね。天気が悪くても歩いたのですか。」
照れ「はい。歩き続けました。」
 
 
ハリネズミ「実際雨の日は何日ありましたか。」
ニコニコ「3日ありましたね。計画していた段階では、天候や体の調子、またマメのでき具合によっては休息日を設ける必要があるだろうと考えていました。その為、予定の宿泊先のキャンセル料が何日前からかかるのかを押さえておいたんです。ですが、、」
 
 
ハリネズミ「ですが、、?」
ガーン「なんと初日から雨だったんです。それにその日は10月中旬だと言うのに12月並みに寒くなったんです。」
 
 
ハリネズミ「何て幸先の悪いスタートでしょう。💧」
ニヤリ「まさにです。家から日本橋に向かう早朝の電車の中で、もう既にリュックの重さで肩がダルくなって来てました。比例して気持ちも段々と落ちていきました。笑」
 
 
ハリネズミ「ヒェー出発点にすら着いていないのに、、!」
笑い泣き「そうなんです。朝早くて眠い中、13キロの重たい荷物を背負って30km以上歩くことができるのかと不安でいっぱいでした。」
 
 
ハリネズミ「荷物がかなり重いのに歩くのは大変ですね。」
ガーン「はい。そこに傘をさしながら、ケータイの地図を見ながら、要所要所ゴープロで動画も撮りながら、という感じでした。忙しいし急がなきゃという感じで。靴はびしょ濡れで道も沢山間違えて、横浜にたどり着いた時にはもう真っ暗でした。心も真っ暗、旅のお先真っ暗という感じでしたね。」
 
 
ハリネズミ「初日から大変だったんですね。」
ニコニコ「はい。ですがその東海道の洗礼を涙ボロボロ流しながら受けたおかげで、その後に雨に降られても私なら歩けるという思いになれたんですね。初日が本当に辛かったんです。荷物の重さにも歩くことにも慣れてなかったですし。ただ、自分で決断して豪語して出てきたのに、初日で断念する訳にはいかないと自分を奮い立たせて歩きました。」
 
 
ハリネズミ「コンディションの悪いスタートで良かったのかも知れませんね。」
照れ「はい。キツすぎた初日のおかげで自信がちょっとついたのは大きかったです。21日間の中で一番辛い日を聞かれたらダントツで初日だと答えますが、達成する為に一番必要だった日もまた初日でしたね。人生で一番キツいチャレンジを成功させる為に欠かせない大切な要素が沢山あったんです。ただ、いくつかある峠越えの日にだけは雨が当たらないように願ってました。」
 
 
ハリネズミ「峠が雨だと危ないのですか。」
ニコニコ「はい。旧道では舗装はされているんですが一歩踏み間違えたら頭から落っこちかねないような急な坂や石畳が多いんです。そして倒れてても発見されるのはいつだろうかと思うくらい、ひとけの少ない道です。旧道なので。特に石畳は、濡れていると苔が滑りやすくて、大変でした!写真は箱根です。」
 
 

(本当に急な所は写真に収める余裕がありませんでした)
 
 
ハリネズミ「なるほど。箱根は難所だと聞きますね。」
ニコニコ「はい。昔は、道自体の悪さや山賊の存在による危険だけでなく、厳しい取り締まりがなされてる関所を通過するのも難しかったことから、東海道一の難所だと言われていたようです。」
 
 
ハリネズミ「山賊、、取り締まり、、こわいですね。」
ニコニコ「はい。ですが峠なので、猪はやはり出るようですね。」
 
 
ハリネズミ「獣の呼吸!」
ラブ「弐ノ牙!切り裂き!!」
 
 
ハリネズミ「道中、動物に出くわすことはなかったですか。」
照れ「幸いなことにありませんでした。箱根では地元の方に“今さっきそこに何頭か群れてたから気をつけて”と言われたり、鈴鹿峠ではすれ違う地元の方々に“1人?猪気をつけてね”と言われたりしたのでラッキーでした。」
 
 
ハリネズミ「1人でいる時に会っちゃったらこわいですね。」
ガーン「こわすぎますね、、。いきなり近くから襲われた時の為に(役立つかはさておき)催涙スプレーを持ってました。あでも、危なそうな所では自分の存在感を示す為にX JAPANとワンオクロックの曲を大音量で流していたので、逃げていたかもしれません。」
 
 
ハリネズミ「X JAPANは紅ですか。」
照れ「はい。でもRusty Nailも好きです。フフフ。」
 
 
ハリネズミ「道中、体調を崩すことはなかったのですか。」
ショボーン「途中、急にフラフラして来て真っ直ぐ歩けなくなった時がありましたね。気を抜くと用水路に落っこちそうになるんです。途中でコンビニに寄ってジュースを買って外に出たら、駐車場にトラックを停めてた3人の方が話しかけて来ました。色々話してたとは思うんですが顔も内容も全部覚えてません。」
 
 
ハリネズミ「そんなことが。こわいですね。」
ニコニコ「はい。途中で回復したので、意識が朦朧とし始めた地点から回復した地点を測ったら10km以上ありました。殆ど記憶がない中、一体どんな顔して歩いていたんだろうと気になります。」
 
 
ハリネズミ「心を燃やしてたんですね。」
爆笑「そうです。出発前日、無限列車編を観に行って煉獄さんに沢山パワーもらいました。公開初日に行って良かったです。キーホルダーもつけて行ったので、辛い時は握りしめてました。笑」
 
 
ハリネズミ「劇場すごい混んでましたね。予約をするにも大変でしたね。」
照れ「はい。もう一回観たいなぁ〜〜煉獄さんに会いたいなぁ〜」
 
 
ハリネズミ「煉獄さんカッコいいですね。おっとこのままでは鬼滅トークになってしまいそうなので、仕切り直しを兼ねて、ここで一旦終わりにします。次の記事でまたお会いしましょう♪」
 
 
次の記事にインタビュー続きます。🐥