<シニア全国大会~①息詰まる接戦をものにする>

 

 愈々、全国大会。柏ゴールドスターは5台の車に便乗して甲府へ出発。金曜日の午後3時の開会式に間に合わすべく、我々の車は流山インターから関越、鶴ヶ島インターから圏央道を八王子に向かい中央高速で甲府に着いたのは丁度12時。同乗した二人とガストで昼食を取って会場に向かう。思い出せば、甲府は大学二年生の時にインカレで戦った思い出の場所である。あの頃は試合前なのにホテルのプールで水泳を楽しんだ記憶があるのどかな時代だった。大学ソフトボールの黎明期だったので4年連続でインカレに出場することが出来たのだが、すべて一回戦で負け彼我の実力差を感じる良い経験だった。

 

 開会式の会場はスポーツアリーナで、48チーム千人近くの人々が集まり、高校生の吹奏楽部も入っての賑々しいものだった。千葉では昨年出場した四街道が有名な様で、13年ぶりの柏は初々しいが、会場に全員が集まると自然と奮い立つ。開会式後は湯村ホテルにチェックインして、一風呂浴びた後にホテル内で食事。試合前日なので控え目になるかと思いきや、ホテルからのサービスというビールと日本酒でのかなり派手な宴会になった。アルコールを一切禁じていた壮年の全国大会(それでも私は控えめながら飲んだのだが)とは大違いで、こちらの方が自然で良い。翌朝湯村温泉の周辺を散歩したが、こじんまりとした温泉街だった。

 

 さて、翌日の我々の試合は第三試合で籤運の良かった千葉はシードされ、三重と福島の勝者との対戦である。第一試合の三重と福島の試合は互いに一歩も譲らない投手戦で流石全国大会の熱気を感じたが、下馬評を覆して福島が我々の対戦相手となる。我々は入念に準備して緒戦に臨む。

 

                 1 2 3 4 5 6 7 計

福島ベストスターズシニア 0  0  0  0  1  0   1  2

柏ゴールドスター       0  0  2  0  0  1  ×  3

 

  相手投手は、初戦を完投したエースがそのまま出て来た。メリハリをつけてここぞという時にはギアを上げて来る好投手なのだが、二試合をフルに投げるには流石にきつそうで、回を追うごとに球の威力は落ちて来た。また守備の綻びも有り柏は2点を先取して試合を優位に進める。こちらのエースは絶好調で4回までパーフェクトも、2点では心もとないと思いきや、5回にライト前にヒットを打たれ処理に手間取っている間に三塁打として1点を献上し、相手ペースへと試合は動いた。

 

 6回の表を守り切り、その裏のに追加点を奪い、ほっとするも最終7回表、相手5番が三塁頭を高いゴロで破って無死一塁と嫌な展開。6番はアウトにするもののフォアボールで一死一、二塁。7番がセカンドベース手前の小フライを私が取れないもののベースを踏むことが出来て二死一、三塁。ここでタイムリーを打たれ、尚、一、二塁。ここで三塁盗塁をキャッチャーが暴投してボールはレフト方向へ。万事休すと思いきや、何と走者がサードベースを回った所で足がもつれ、転倒してタッチアウト。シニアならではの珍プレーで、勝利の女神は柏に味方した。最終打者のライトへの大きな飛球を押えて1点差で初戦をものにしてベスト16に進出した。

 

 私は9番セカンドで2打席1打数ノーヒット1四球。1打席目は2点を取った後のバントのサインに1球目ボールで見送り。二球目の高めのボールを敢え無くキャッチャーフライとなった。相手は明らかに高いスピードボールでフライを誘っていたのに、まんまと術中に嵌ってチャンスを広げることが出来なかった。6年前の実年の全国大会の時にも同じケースが有った。1回表ヒットで出た1番打者をバントのサインでフライを上げ、送れず波に乗れなかったことがある。苦い経験を活かせなかったことが口惜しい。守備は強烈なライナーをグラブに当てたものの取れず、結果的に1点を献上したのは残念だが、そうそうファインプレーは出来ない。相手バントを封じることが出来てうまく守れた。

 

 祝勝会はホテル傍の「鳥笑」にて。祝勝会と残念会では大違い、勝利こそが最高の酒の肴であり、明日への期待も有って盛り上がりもひとしおである。本当に勝てて良かった。勝利後の飲み会は、ソフトボールをやってて良かったと感じる最高のひと時である。(了)