<べネルクス三国巡り~その8アムスにて「夜警」「牛乳を注ぐ女」貸切>
アムステルダム観光は8時15分にホテルを出発して、開館10分前に国立美術館前に並ぶ。ガイドさんは気合十分で開館と共に、添乗員さんを含めた6人で二階のレンブラントの「夜警」目掛けてダッシュ。続いて程近いフェルメールの「牛乳を注ぐ女」に二度目のダッシュして写真撮影を敢行する。まだ他に誰もいないので名画を貸切状態なので、名画を背景のツーショットを含め写真は取り放題である。特にレンブラントの「夜警」は世界三大名画のひとつ(PS参照)と称される逸品であり、オランダの宝とさえ言われている。そんな絵を独占できるとは、何というガイドさんの粋な計らいだろう。一瞬ではあったが、興奮に我を忘れたのはこのツアーで小便小僧に続いて二度目であった。
国立美術館の後は運河クルーズ。アムスの街は街の中に運河があるというよりも、運河の中に街が出来ているというのか、兎に角運河が縦横に走り回っている。たっぷり1時間、クルーズと言うよりは、ほぼほぼ市内一周観光を楽しんだ。初耳だったのは船上生活者(大きな船が家)が数多くいるが、環境問題も有り1,500隻程度に抑えている、という話には驚いた。
午後はいったん散会して、夫婦二人でオプションでゴッホ美術館へ。この美術館ツアーによってはコースに含まれているのだが、今回のコースにはない。兎に角人気沸騰中で当日行っても入れない。入るためには何とスマホで事前予約を早い段階でする必要が有ったのだが、スマホ慣れしていない嫁さんには悪戦苦闘の大仕事で、初日から何度も添乗員さんの御手を煩わしてやっとのこと二人分をゲットできた。実は8年前の出張時に、ここも私自身は来たことが有ったのだが、この美術館はバルセロナにおけるピカソ美術館をもっとスケールアップした感じで、兎に角ゴッホの作品がこれでもか!と言うくらい展示されており、年代を追って、彼の成長、精神状態を作品と共に追うことが出来るので、是非嫁さんにも経験させて上げたい場所だったのだ。
入館前にちょっとしたトラブル。入館前に並んでいると中国人が我々を追い越していく、と思ったら更に二人が追い越していく。家族なら仕方無いだろうと思ったら、それは中国人観光客の団体の先頭部分で続いてどんどん追い抜こうとするので、状況を理解した私は抜かれまいと頑張っているうちに入り口の係員の所に到着してしまった。そこで先頭の添乗員が「この二人はグループではない」とのたまわっている。そもそもこの添乗員後ろから追い抜いた挙句、さも余所者が紛れ込んでいるかのような扱いには、大いに不快感を感じた。
全く中国人は割り込みを何とも思わないという、日本人には相容れない価値観を持っている。知識としては知っていたが、実際に追い抜かれる、しかも20名の団体が割り込もうという暴挙は許せない。これによりもともと地に落ちていた私の中国人観は最悪のレベルになった。余程の反証経験が無い限りこの思いが変わることは難しかろう。
その美術館のレストランで軽い昼食を取って、中心街を散策がてら買い物をする。本当はもう1ヶ所アンネ・フランクの隠れ家という地を訪問したかったのだが、こちらも予約しないと入れない人気スポットであり、導線からも外れているので断念せざるを得なかった。アンネがどんな思いで隠れ、どのようにナチスの手から逃れようとし、そして捕まったのか、去年のアウシュビッツに繋がっていく…、だけに残念。話変わってオランダ土産にデルフト焼がある。以前KLMの搭乗土産に貰ったことがあるが、それとは知らなかった。私はタワー系の置物を集めているので、ホテルへの道すがら風車と建物を、嫁さんは5つ穴の開いた花瓶を購入した。(了)
PS.世界三大名画は実は明確には定まっていない様である。①ベラスケスの「ラスメニーナス」
(プラド美術館)は外せないが、②レンブラントの「夜警」(オランダ国立美術館)③ダ・ヴィンチの「モ
ナリザ」(ルーブル美術館)④エルグレコの「オルガス伯爵の埋葬」(トレドのサント・トメ教会)。①に加えて②③④のうち二つで世界三大名画と言われるのがコンセンサスの様だ。私は③は大昔の新婚旅行で、①②④は一連の旅行で目にすることが出来た。