贅沢な人間。
昨日、今月から出入りしている、
グラビア編集事務所の代表の方と飲みに行った。
代表である池田さんの話を聞いていると、
俺は卒業したらこの事務所に勤めるような感じになっている。
それも悪くない。
最近は、広告写真で食べていけたら楽しいな、なんて考えていた。
今年中に車の免許を取って、
卒業するギリギリ前に、都内の広告系写真スタジオに就職。
そこでスタジオワークのスキルを培って、
3年位したら、出入りしている写真家のアシスタントになる。
ある程度仕事の流れとかフリーのノウハウを習得出来たら独立して、
小さいチームで中小企業と地方の町興しの宣伝写真を撮って暮らす。
社会に資する有意義な仕事への、
現実的な道筋だと考えていた。
編集事務所の方はまだ正式採用と決まった訳ではないので、
使ってもらえなかったら、上に書いているプランでなんら問題は無い。
ただ、「広告写真やりたいなら、
誘いを断ってその道を目指せばいいじゃないか」
というのも、自分の中では違う気がする。
俺は、俺がやってみてもいいなと思う仕事の範囲で、
俺を必要としてくれる人のところで働けたら、それはそれで幸せだと思う。
事務所の仕事は、グラビアアイドルやカメラマン、スタイリストをピックアップして、
良い写真が出来るようにコーディネートする仕事。
まだ現場に連れて行ってもらったことが無いから、
実際にどんな仕事をするのか肌で感じてはいないけれど、
要約するとそんなところ。
それを聞いて、
面白いなー。やってみたい。俺向いてるかもしれん。
と思ったわけだ。
池田さんが言うには、
「自分たちの仕事は、編集やら現場やら、なんでもする。
現場主義だから編集の勉強になるよ。」
そう言ってくれるのは有難いし、
どこも就職先の定まっていない俺には良い話だろう。
でも、それは同時に、写真の道から外れることを意味する。
俺は、そうなったらそうなったで構わないと思う。
別段小さい頃から写真に浸かってて、写真じゃないと生きていけない!
ってわけでもない。
写真を撮って、それが人の為になるなら、
ちょっぴり素敵な生き方だな、と考えていた。
編集ならこれから先、
すっとそこの会社にいてグラビアやり続ける訳でも無いだろから、
ある程度編集のスキルを身につけさえすれば、
アート・文芸・文化方面の仕事に移れる機会もある。
ただ、その一歩目が、たまたまこの事務所なんだな、
ってことだろう。
才能も、金の運も無い、俺の強み。
それは人の縁。
友達、家族、恋人、先生、職場。
俺を囲み、共に生きてきたそのどれもが、素敵過ぎる。
俺は自分の強みを理解しているからこそ、縁には逆らわない。
誘われた先で頑張れば、それはまた、
良い道に繋がっていると、本能的に知っているから。
誘われた編集の道に進むとしても、
自分で決めた写真の道に進むとしても、
その先は、きっと良い方向。
俺は、前を向いて、一生懸命に考えながら、
努力していれば、良い人生が送れる。
そんな贅沢な人間です。
そう、確信した、昨日の夜。