いつでもどこでも、日本人の悩みの一番は人間関係
で、人間関係が悪くなるのはすべて「自分勝手」
そして、だいたい相手が「自分勝手」と思っている
長々と出来事と心情と憶測とを並べても、結局は「自分勝手」と相手や環境のせい
危険な二元論
世の中は○○と××に分けられる
なんてのよりももっと単純化して、素人による危険な一元論
世の中は○○(断定)
相手のことを思いやっての行いが、結果、誤解されて人間関係が悪くなった
っていうのも、自分勝手に相手を思いやって、相手も自分勝手に解釈したから
自分の容姿のことを嗤われた
っていうのも、相手が自分勝手に自分を上げるために人を貶めて、言われた方も自分勝手に嗤われたと解釈する
その自分勝手の世界で、被害や損害を受けた、ということで悲しみや怒りで心が占められる人
この人に、「自業自得」という言葉を投げかけるのは自分勝手
だけれども、やはり危険な一元論的に言えば、すべては自業自得
自分勝手を自分勝手に解釈して、自分勝手に喜怒哀楽を繰り返している。
生まれた時点で自分勝手で自業自得
どちらも嫌な言葉
これをきれいに飾って見せているのがポジティブな言葉
世界で一つで重い重い命
生まれたからには自分の個性を活かして自分しかできないことを見つける
情けは人のためならず(自分に返ってくるよ)
人は考える葦であるは
柔らかーい布団の上でぬくぬくと夢見ている感じ
不思議なことに、「自分勝手」で「自業自得」と人間界を解釈すると反対に自分が薄れていく
自分がこうしたい、こういうつもり、と思ったことも、相手には伝わらないもんだ。
伝わらない結果、自分の思いとは逆の解釈を相手にされたとしても、自分が勝手にやったことだから、自業自得
皆そうなのだから、あの人もこの人も、そこでにらんでる人も、自分勝手に行動して、自業自得になっている
あそこでニコニコ笑っている、超幸せな人も、自分勝手に行動して、自業自得になっている
顕微鏡で観察されるシャーレの上の菌のように、人が動いているイメージがわいてくる
そして、その中で一生懸命生きている者たちとの境が薄れていく
愛しきかな、自分勝手で自業自得の人間界
頭の中で考えて、なんだか俯瞰・達観しているようだが、現実では四六時中喜怒哀楽している。
相手が自分勝手だと思って怒り、親切にされれたら、ホントはどうだかわからないけれども、いい人と思う。
自分と他人との境がくっきりとあり、まるで自分が一番正しいように思ってしまう。
シャーレの中で動き回ったり、顕微鏡を通して眺めたり
どっちも人の中にある