以前に、パニック障害かなにかを患っていて、それでも自立して生きていく、というようなアメリカ人作の本を読んだことがある。

そのとき、「アメリカって、懐広いのかしら?」と感じた。

読んだ当時は、日本でそれほど転職が盛んではなかった。今のように心療内科も盛んではなく、精神病院というとかなりの偏見を持たれていた頃だ。

その本で、アメリカでは精神的に障害を持って、職場で問題を起こす人でも、1人で部屋が借りられ、転々としながらも、職を得ることができるのだな、と思ったものだ。

ドライだからこそ、そういうウェットな問題を、重くとらえないのかもしれない。仕事ができれば雇う、できなければ解雇する。

解雇の部分だけとらえて、ドライを悪い方向にとらえるのは違うのでは、と思った。