Lou Donaldson - 『Light-Foot』

(1958年)

 

Lou Donaldson - as

Herman Foster - p

Peck Morrison - b

Jimmy Wormworth - dr

Ray Barretto - conga

 

1.Light-Foot
2.Hog Maw (False Start)
3.Hog Maw
4.Mary Ann
5.Green Eyes
6.Walking By The River
7.Day Dreams
8.Stella By Starlight

(1958.12.14)

 

...

Lou Donaldson 『Light-Foot』 になります。BN 通算6枚目のアルバムです。

前作 『Blues Walk』 と同じ編成で、ドラムが Jimmy Wormworth に交代されています。

 

本作は録音当時すぐに発表されず、少しあとになってからのリリースとなった模様です。

(後で紹介します『Sunny Side Up』 よりも遅いカタログ番号がついています。)

しかし内容に不満があったからとは全く考えられず、新しい企画のものを優先して

リリースしたためだと思われます。

 

聴きどころは #1, #2, #3 となるでしょうか。

#1 のタイトル曲 「Light-Foot」 は Lou の寛ぎさえ感じさせるアルトサックスと

盟友 Herman Foster の鍵盤をなぞるような独特のピアノソロが堪能できる好演です。

 

#2 「Hog Maw (False Start)」 は、アルトのソロ~イントロ部分の入り方を間違えている

ミス・テイクなのですが、そのやり取りがそのまま収録されています。英語がわかれば

とても楽しいのでしょうが、英語は多少読める程度で、会話は全くダメなものですから、

面白さまでは伝わってこないのが残念です。

 

そして本テイク #3 「Hog Maw」 はスロー・ブルースといったところですが、

Lou のおなじみの「寛ぎ感」、Herman Foster のブロック・コード奏法もおなじみで

このバンドの充実ぶりを感じさせるものです。

 

そのほかの曲も、リズム感が楽しい #4、Miles Davis でもお馴染みのスタンダード・ナンバー #8、

などなどアルバムを通して充実感を感じさせる好演が続きます。

 

本作は何度も再発されているアルバムなので入手も容易かと思います。

前作 『Blues Walk』 が楽しめた方なら、本作も絶対にイケる内容です。

Lou Donaldson の隠れた名盤といえる本作を堪能してほしいです。

 

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アルバムのリストですが、#2 「Hog Maw (False Start)」 が含まれないのが残念です。