中学生からイグサ「臭い」の声 日本の畳文化は消滅してしまうのか…
産経新聞 5月17日(土)21時46分配信

 千数百年の歴史を持つ日本の「畳文化」が危機に直面している。イグサで作る畳の表面部分「畳表(たたみおもて)」の国内需要量はここ20年で3分の1に減り、住宅から急速に「和室」が姿を消している。

背景には若い世代の畳離れやフローリング主体のマンションが増えるなど住環境の変化がある。そこで、業界では「畳ビズ」(環境対策などを目的に畳の普及を図るキャンペーン)商品を開発して畳のリラックス効果などをPR。伝統文化を見直す行事として「畳供養」も始めた。

2020年東京五輪で外国人らを畳で「おもてなし」する構想も浮上、「畳」の復権へ一丸となって力を入れている。(岩口利一)
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まあ、一部の人からの意見だったんだろうけど。

私は畳の匂いを嗅ぐと非常に落ち着く。
懐かしい、何となく楽しかった時の思い出とともに畳の匂いがある。

夏は涼しくて、座布団を敷くだけで冬は温かい。

麦茶の宣伝ではないが、

■夏の日差しが猫の額ほどの庭に注ぐ。
■蝉の声
■柔らかな風で風鈴がチリンリン
■麦茶の入った切子のグラスの氷が時折、カランと鳴る
■仄かな蚊取り線香の香が
■昼寝をむさぼる

現代の日本は、アイランドキッチンにフローリング。ナチュラルな木質のダイニングキッチン。
アーティスティックなペンダントライト。

時代なのかもしれないが、畳と夏は非常に安らぐ幼いころの記憶だ。

冬は火鉢の一酸化炭素の匂いが懐かしい。
丁度、ピザの宅配店の横を通る時に窯から漂う蒸し焼きに近いあの匂いだ。

テレビを見ながら祖父も含む家族が話しをしていた団欒の思い出だ。
決して贅沢な暮らしではなかったが、落ち着く時の過ごし方だった。

あの時代の空気感には畳は必須のモノ。
こんな感覚を持っているのは私の年代だけなのだろう・・・。

家の近くには畳屋さんがあり、いつも畳を補修をしていた。

100年持つ木造建築で3階建ては可能だし、むしろ贅沢なモノとしまったのではないか?
物が溢れ、スマホで情報が瞬時に流れる利便性により神経をすり減らしてしまい、心が豊かではなくなったような気がする。

私は最期は「畳の上で」息を引き取りたいものだ。