ソニーの凋落記事をネットや新聞で目にする。
出井社長からストリンガーの2代に渡りドジを踏み、技術が枯渇したと。

これね、わかりきっていること。しかし、背に腹は代えられない何かがあったのだろう。

昔はウォークマンの成功をからならず対比で出してくる記事だが、もともとビジネスモデルはそこになかったんじゃないか?

昔、パナソニックの仕事をしている時、ソニーのトリニトロン菅のダンボールが山積みされていた。それをパナソニックの社員に聞いたところ、自社のテレビの画面はソニーのOEM供給なんです。
ソニーはトリニトロン菅のOEMでシェアの大半を握り、利益が出ていたのだろう。

カセットテープについてもソニーが販売し始めたんじゃなかったっけ?AKAI?TEACだったっけ?
機械よりも規格に合うカセットのプラスティックの型のパテントで儲かってたんじゃないの?

ビジネスモデルとは実は一般消費者が気づいていないところで利益を出しているものです。これ、企業秘密だから絶対外にはもれない。

皆さん忘れているがビデオのVHSとベータ方式の国内戦争。何故、ソニーがベータにこだわったのかというと、そのパテント利益が大きかったからじゃないだろうか。
醜い国内企業の争いで、体力消耗により疲れたし、ユーザーを巻き込んだよね。

国内家電メーカーが潰し合いしたからでしょ?松下は電球のソケットのパテントで相当儲かったんじゃない。

そしてトリニトロン菅から液晶へ。PC端末のモニターは95年ぐらいまではトリニトロン管だったが、95年を境に狭いオフィス条件下で液晶モニターが躍進した時、ソニーのビジネスモデルは崩れる!ソニーどうするんだろう?シャープが勝つのではと思っていた。

ここで見にくい国内争いが始まり、シャープに依存せず、サムソンに依存した。安く供給できるからという理由だけで。

Appleも機械の利益ではなく、おそらく音楽ダウンロードの著作権による利益が大きいのではないか?
出井氏はそのビジネスモデル構築に失敗した。そのため、著作権に詳しいが何の経営能力もないストリンガーに交代したのだが、著作権ビジネスをアップルとユダヤ資本に阻まれ、こんにちを迎えたのではないだろうか?

技術というが、新たなデファクトを握るための便利な先進技術がパテントの利益を生む。

YAMAHAもDOHCのパテントをトヨタにOEM供給し、今日までヤマハ発動機の利益を支えてきている。

世間で見られる一側面だけで考えず、どんなことも熟考し、点を線に、線を面にして考える事が必要だと思う。

私がソニーに期待していたのは、医療技術と軍事技術のパテント開発だったのだが・・。