【信濃毎日】かつてKY(空気が読めない)批判にさらされた安倍晋三さんに申し上げたい「仲間より有権者の真意読め!!」
斜面12月21日(金)【信濃毎日】

〈空気読め!!それより部下の気持ち読め!!〉。空気が読めない人を指す「KY」が流行語だったころ、人気投票のトップになったサラリーマン川柳だ。部下を持つ方なら、胸に手を当ててしまう一句ではある
◆5年ぶりに首相の座に就くことが確実な安倍晋三さんも、かつてKY批判にさらされた。置かれた状況にそぐわない言動が原因だった。その後、KYは解消されたのだろうか。多くの人の目にさらされる中の立ち居振る舞い、付け焼き刃では、ぼろが出る
◆今回の総選挙。各党の公約を見極めて判断した方も多いだろうが、大方の空気は、公約違反を重ねた民主党を「懲らしめる」だったと思う。安倍さんは「日本を、取り戻す」と繰り返し訴えた。強い国にひかれる空気を吸い上げたならば、したたかな戦略だ
◆空気に流される選挙は大切な課題が埋没し、真意と結果にずれが生じることがある。京大准教授の佐藤卓己さんは著書「輿論(よろん)と世論(せろん)」で、移ろいやすい空気のような世論に同調せず、自らの責任で意見を担う「1人からはじまる輿論」の復権を説いている
◆作家の藤原智美さんは「現代を生きる上で大切なのは、人の意見に追随する『検索』ではなく、沈黙し自分で考える『思索』です」と本紙で語った。選挙後も意見を言い、行動する有権者でありたい。安倍さんには申し上げたい。「仲間より有権者の真意読め!!」

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お前らこそ空気読めよ。存在意義のないメディアのくせに。(笑)
もはや存在意義無し!!